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TPPを情報の安全保障から考える
TPPの問題を、情報の安全保障面から鋭く突っ込んでいる人がいる。
元・公安調査庁調査第2部長・菅沼光弘氏。
公安調査庁というのはアメリカで言うとCIAのようなところで、外国の情報を収集し分析し、政府に建言するところなのだそうだ。

この人が言うには、TPPにあたってのアメリカは、シンクタンクを総動員して相当な入れ込みようだとのこと。
アメリカのCSIAという民間のシンクタンクなどは日経新聞と組んで、日本にとって、いかにTPPが必要かをPRするシンポジウムを、前々から周到に計画し展開している。

なんでそんなに入れ込んでるのかと言うと、冷戦が終わって、もうやることなくて用済みだと言われたCIAが、「いやいや、これからは経済戦争にシフトします」と宣言したから。
戦争の相手は日本とドイツ。
と言ってもドイツはEUになったので、残るターゲットは日本だけ。
要するに、この経済戦争にはCIAの威信がかかってるんだな。

青森の三沢基地にエシュロンという諜報システムがある。
本来は軍事目的だったが、現在は、対日本の経済戦争のための傍受基地となっている。

エシュロンは、電話やファクス・電子メール・携帯・スマートフォンなど、世界の国際通信のほとんどすべてを、いったんそっくりシステムの中に取り込む。
そして、キーワードを入力すると、それを含む通信だけを抽出し端末に表示するという、ネットの検索システムのオバケみたいなものだ。
今や、アメリカとその同盟国のシステム全体で、1日に30億本の電話や電子メールを処理する能力を持っている。
大きなパラボラアンテナは、その大きさや方向を隠すために、写真のようなドームに覆われている。
こういうものが、三沢基地にはいくつもある。
また、東京・青山の星条旗新聞社の地下には、海軍の通信傍受基地があるそうだ。

そういうわけで、今や日本の政府や国会議員のやり取りはダダ漏れだ。
たしかに、文字はネットを介せば単に数字とアルファベットの組み合わせに過ぎないし、ほとんどの国の文字が表示できるようにもなっている。
便利だからと、何でもかんでもネットに上げたり、クラウドにするというのも考えものだな。

政府は交渉、交渉と言うけれど、電話や携帯は傍受するわ、ネット上の情報はGoogleに総ナメだわ(YahooもGoogleの検索エンジンを使っている)、そんなスパイみたいなことってアリ?と思うけど、アリかナシかは別にして、アメリカとはそういう国なのだ。

ちなみに、中国では「治安公安経費」が軍事費より多い。
そのほとんどは、ネットの調査に使われ、数万人という人が24時間体制で働いている。
主に、共産党への批判を潰すためらしいが、目的は違っても、両国がそこまでネットにお金を使うのは、ネットというものの影響がそれに匹敵するものだからだろう。
( ↑ ここの部分は、思想家の内田樹氏が、「中国で最も有名な日本人」と言われている加藤嘉一氏から聞いた話をブログに書いたものから一部拝借)

「経済競争にはルールが必要。
しかし、一旦戦争になればルールはない。
今、アメリカがしかけて来ているのは、経済戦争なのだ。
日本政府は、アメリカとはどういう国か、本当の狙いは何かに対しての研究が足りない」
菅沼氏は、そう指摘している。

アメリカで言うとCIAで、外国の情報を収集し分析し、政府に建言するようなところのOBがこう言ってるのに、今の政府がTPPにノリノリって…現役の公安調査庁の人はなにやってんの?
by adukot_u3 | 2012-03-31 09:52 | TPP
セキュリティソフト乗り換え顛末記
ウィルスバスター』から『カスペルスキー』に乗り換えた。快適。


セキュリティーソフトの更新期限が来た。
前回から3年。たった3年なのにIT事情は大きく変化した。
今まであまり深く考えずに使っていたので、今回はちゃんと調べて変えようとネットで検索したところ、意外にも偏った情報しか見つからず、仕方なく海外の第三者機関のデータまで見ることに。

◆セキュリティソフトとは?
ウイルスそのものを除去する「ウイルスチェック」、城壁のような役割をする「ファイヤーウォール」、偽サイトをチェックする「フィッシング保護」、「メール保護」など色々な機能が合わさって、パソコンを守ってくれるもの。

世界にいくつかある以下のような第三者機関で常に品質をチェックされていて、それが選ぶ際の指針となっている。
AV-comparatives(オーストリア)
AV-TEST - The Independent IT-Security Institute(ドイツ)
Virus Bulletin Ltd(イギリス)
ただし、こういう機関がいくら正しくチェックしていても、広告に載る際には、そのデータの中から都合のいいことは大きく書かれ、都合の悪いことは書かれなかったりするから、結局は受け取る側のIT力が左右することになる。

◆海外勢の台頭
今回、いろんなセキュリティソフトを比較していて、しみじみ思ったのは、知らないソフトがシェアを伸ばして来てるなぁということ。
ノートン・・・アメリカ
マカフィー・・・アメリカ
ソースネクスト・・・日本
トレンドマイクロ(ウィルスバスターのとこ)・・・日本(社長は台湾人)
G DATA(ジーデータ)・・・ドイツ
Avira(アビラ)・・・ドイツ
ESET(イーセット)・・・スロバキア
カスペルスキー・・・ロシア
Panda Security(パンダセキュリティ)・・・スペイン
AVG Technologies(エーブイジーテクノロジーズ)・・・オランダ
ざっとこんな感じ。

◆特定のソフト、イチオシの不思議
英語が良くわからないので、当然、日本語の比較サイトを見る。
そしたら「イーセット・スマート・セキュリティ」を押すサイトが多くてビックリ。
あんまりイイと書いてあると「ホントにそうなの?」と疑う性格なので、AV-comparativesで2011年の8~11月に行われた「Whole Product "Real-World" Dynamic Protection Tests」という総合的なテストの結果を見てみた。
それがこれ。
セキュリティソフト乗り換え顛末記_f0046622_16181926.gif

そして、それによってレベル分けされたのが、これ。
セキュリティソフト乗り換え顛末記_f0046622_1692357.gif

ただし、このテストは年に2回あるから、これが全てというわけじゃない。
時期によって順位は変動するし、★★★→★★とか不合格になることもある。
前にも書いたように、セキュリティソフトにはいろんな機能があって、その機能ごとにもテストをしているので、当然のようにソフトごとに一長一短がある。
それを踏まえた上で見ても、イーセットは断然No.1というほどじゃないと思うんだけど…。

例えば、Googleで「ウィルスソフト比較」で検索したときに最初に出て来る、「ベストセキュリティ」というサイト。
ここでは、ウィルスバスターがダメな理由を「AV-comparativesのウイルス検出率テストで最低ランクの評価だから」と書いてある。
そのテストはこれ ↓ じゃないかと思うんだけど、このときは、マカフィーとかシマンテックもダメだったのに…。
セキュリティソフト乗り換え顛末記_f0046622_1693572.gif

ウィルスバスターだけ最低ランクとか書いちゃうのは、なんか悪意を感じるなぁ。
たしかにウィルスバスターは重くてイマイチだったけど。

イーセットに限って言えば、こういうふうに販売代理店がじゃんじゃん褒めまくっているサイトがたくさんあって、検索にもしょっちゅう引っかかって来るから、話半分に見といた方がいいかも。

◆結論 カスペルスキー
the比較」というサイトは、全ソフトのいいとこと、悪いとこをちゃんと書いている。
そう、イーセットは、台数が増えると割高になるのだ。
価格に引きずられるなと言うけど、そら引きずられるって。
だって、保険にそんなにお金かけられないもの。
今の時期だとキャンペーンとか色々あるので、価格は比較表だけじゃなく、ちゃんとサイトで確認を。

わたしも内容と値段のはざまで迷っていたが、元々高いロシアのカスペルスキーが、
●1年3台でWin、Mac、Androidのどれでも使えるマルチプラットフォーム版
●乗り換え優待で4,095円(税込)
●120日間延長キャンペーン中
だったので、即決した。
東欧好きなわたしとしては、イーセットのスロバキア製というところにも惹かれたが、ここはロジカルシンキングということで。

◆無料ソフトは慎重に
はじめは、無料のソフトも考えた。
ジャストシステムが広告付きの無料ソフトを出したので、それの広告ナシの有料版、315円/月でもいっかと思った。
でも、安いには安いなりの理由があるはずだし、ましてやネットを見てただけの昔と違って今は、ネットで買い物をしたり、ネットバンクを使ったりもする。
迷っていたところ、64ビットのPCだと使えない機能があるという記述を見つけたので、やっぱりやめた。

◆楽チン→ボケの始まり?
『ウィルスバスター』はクラウドで、勝手になんでもやってくれたので、な~んにも考えることがなく楽ちんだった。
でも、何されてるのかも全然わからないし、あんまり楽過ぎるのも早くボケそうなので、新しいものに変えてみることにしたのだ。

◆マルチプラットフォーム
「Windows、Macintosh、Androidどれにでもインストールできます」と書かれたものを見て「スマートフォンでもセキュリティソフトが要るんだ」と、当たり前のことを改めて実感した。
てことは、スマートフォン、携帯、iPad、iPodなど、ネットにつなぐ端末が増えれば増えるほど、セキュリティ費用も大きくなるってことか。情報が漏れる確率も高くなるし・・・。
これからは、便利さと安全のバランスを考えないと。

◆セキュリティ=ソフト+意識
セキュリティソフトを入れたからと言って、余裕ぶっこいてちゃいけない。
●クレジット番号や暗証番号を入力するときには、偽サイトじゃないかよーく見る
●怪しいサイトにアクセスしない
●ネットバンクの暗証番号を頻繁に変える
など、こちら側のセキュリティ意識も高めないと。

あと、非常に基本的なことだけど、Macユーザーの中には未だに入れずに平気で使ってる人がいたりしてビックリする。
対人・対物賠償保険に入らないで車を運転するようなものだ。
自分はもとより、人に迷惑をかけないためにもセキュリティソフトは入れてれておくべきだと思う。

─────────────────────────────────────
◆インストール後の感想
今のところは何の問題もなく快適。
エンジニアでもなく、PCにそれほど詳しいわけでもないので、本質的なことはわからないが、ソフトの中や、注意を喚起する時に出てくるウィンドウの中の日本語が、きちんとしているので安心感がある。
細かいことだが、こういう時の日本語がおかしいと、不安を更に煽られたりする。

ただ、3台のPCのセキュリティソフトの乗り換えは正直疲れる。
by adukot_u3 | 2012-03-27 08:08 | IT
マリアージュ・フレール
マリアージュ・フレール_f0046622_1395662.jpg友達へのプレゼント用に、紅茶界の大御所・マリアージュ・フレールのダージリンを買った。
なに?この缶カワイ~イ!

わたしはコーヒー派なので、紅茶は滅多に飲まない。
でも、だからこそマリアージュ・フレールなるものを飲んでみたい。
・・・また買い直せばいいっか。
とうとう我慢できずに開けてしまった(^^;

紅茶専用ポットもなく、水もただの水道水だったから、正直あんまり期待してなかった。
でも、いざ飲んでみると、すっきりさっぱりしていて、今まで買った紅茶の中では一番美味しいと思った。
と言っても、ルピシアしか買ったことないけど。

このマリアージュ・フレールの紅茶を飲んで、お茶って本当に値段なりのものだなぁと改めて思った。
紅茶もコーヒーもお茶も、ケチると美味しくないし、飲んでも全然癒されない。
水の方がまだましと思うことすらある。
でも、ある一定のレベル以上のものだと、一杯飲んだだけで満足感は相当なもの。
「ひと段落したら、あれ飲もう」と思うと、がぜんやる気が出て来たりもする。
どんなに高くたって1杯100円もしないのに。

マリアージュ・フレールでは、フレーバーティーが人気らしいが、いろんな香りのついた飲み物が苦手なわたしは、あくまでもオーソドックスな路線で。
ダージリンの新茶は、4月の中旬ごろ入荷だそうだ。
by adukot_u3 | 2012-03-25 02:10 | グルメ
Google『みんなのビジネスオンライン』解約
専門的な知識がなくても、無料で簡単にサイトが作れるというgoogleの『みんなのビジネスオンライン』略して『みんビズ』。

主な内容
・ 1年間は無料、2年目からは1470円/月
・ サーバーは5G。
・ 独自ドメイン
・ メールアドレス発行
・ アクセス解析
・ jpドメインが無料でとれる


●商店主さんとかにはオススメ
誰でも使えるサイトを作る必要があったので、しばらく使ってみた。
たしかにWEBに必要な知識はほとんど要らない。
描画とテキストを使って、ワードで作るみたいな感じ。
上記は、最も安くサイトができるミニマムパターンだが、小さな商店で、ガシガシとサイト拡張はしないけど、いまどきサイトぐらいは持ってないと…でも知識もないし、高いし…と思っている商店主さんとかにはちょうどいいぐらい。

こちらは拡張する可能性もあるし、そうすると月1470円では到底済まない可能性と、googleの新しいプライバシーポリシーに少々不安があったので、無料のうちに解約することにした。

●契約時の勘違い
解約の申し込みをしてみて驚いた。
1年目                2年目
--------------------------------------------------------------
無料版のお試し期間   ⇒   ビジネス版契約→1470円/月払う

と思っていたら、そうではなく、

1年目                2年目
--------------------------------------------------------------
ビジネス版契約だが  ⇒   1470円/月払う
特別に無料

なんと、最初からもはやビジネス版契約がされていた。
解約するには、メールしたあと、ビジネス版から無料版へと契約をダウングレードしないといけないらしい。
だからと言って解約できないわけではなく、費用が発生するわけでもないんだけど、ちょっとびっくり。
良く見なかったわたしが悪いのか。

●解約に4週間
というわけで解約メールを出したが、ダウングレードには4週間かかるという。
それが終わったとの連絡を受けたら、自分でサイトの削除をするそうだ。
入り口でかくて出口が狭い。
なにごとにも言えることだけど、最近はほんとに油断ならない記述が多い。
気をつけなくては。

●ドメイン引越し制限はなくなったらしい
ドメインを、先に持っている人は関係ないけど、「みんビズ」の契約とともに、ドメインも一緒に取った場合は、ドメインの引越しが出来ないという問題が以前はあった。
携帯は、番号ポータビリティーという制度が出来てから、キャリアを変えても番号が変わらず使えるようになったが、「みんビズ」は、それに逆行するのか?
そう思っていたら、どうもそれは解消されたらしい
by adukot_u3 | 2012-03-21 17:31 | IT
神戸ユニオンホテル
● 神戸ユニオンホテルはおすすめ
神戸ユニオンホテル_f0046622_428240.jpg今回、神戸の宿泊で利用した、神戸ユニオンホテル。
楽天から予約すれば、素泊まりで4600円
駅から徒歩10分というとこだけ我慢すれば、建物はきれい、部屋は広くはないけど清潔、お風呂が広めなところがいい。
朝は、三宮駅までワンボックスで送ってもらえるので、チェックインする時だけの辛抱だ。
運よく高層階に当たると、神戸の夜景が楽しめる。
わたしはたまたま12階だったので、なかなか良い眺めだった。部屋のインテリアは、どっちかと言うと女子好み。

フロントの女性がきれいで感じがいい。
接客業で美しいということは、男女問わず5割増しぐらいにはなるんじゃないかと密かに思っている。

朝食は、近所にちらほらある喫茶店のモーニングでOK。
駅から離れてるだけあって、少し安い。
ラウンジでの朝食バイキング付きのプランもある。そのぶん高くなるけど。

次の日に行ったホテルは、値段はそれほど変わらないのに、古くてイマイチだったのでとりたてて書かないけど、フロントの女性が、オアシズの大久保さんが紺の制服着たみたいだった。
男性もみんな、くたびれた公務員みたいで県民会館かと思った。
ほんの少ししか離れてないのに、対応の違いで、空気すら違う感じがするから不思議。

同じお金出すなら、なるべくいいとこの方がいい。
それで街の印象も変わったりするし。
リーズナブルに神戸を楽しみたい方には、ここはオススメ。

神戸ユニオンホテル_f0046622_3353474.jpg
● 新大阪で便利なコインロッカー
新幹線南口を出て左斜め前にあるエレベータで1Fまで一気に行くと、扉が空いた左斜め奥に、けっこう大きなコインロッカーがある。
新幹線コンコースフロアにもコインロッカーはあるけど、そこまでトランクを引きずって行く平行移動より、こっちの垂直移動の方がよっぽど楽ちん。
すぐそばには味の街とかいう、食事処も密集していて、便利。
ただしオヤジ系が多く、オシャレ度は低い。
神戸ユニオンホテル_f0046622_185921.jpg

by adukot_u3 | 2012-03-21 07:40 | 散歩・旅行
Dropboxを超え、世界に通用するインフラとなるか「Synclogue」
Synclogue(シンクローグ)」というサービスがある。
Dropbox」は、ソフトウェアさえインストールしてあるPCであれば、どこからでも目的のファイルにアクセスできたり共有できたりするが、シンクローグは、ファイルだけでなく、アプリケーションまで丸ごと共有できるというすごいサービスだ。

アプリケーションの共有には、著作権という大きな問題がある。
が、共有がなんでもかんでもダメなわけじゃなく、アプリケーションの場合、1ライセンス○台までインストール可(アプリケーションによっていろいろ)という合法的な共有枠もあるから、その台数までの共有はOKにして、それ以上はNGということにすれば、著作権の不正使用の防止にもなる。

この仕組みもさることながら、素晴らしいのは
「世界で戦っていくためには技術優位性か、圧倒的な利用者数のどちらかが必要になります。ですが、日本では後者の実現が難しい。世界で戦うには前者であるべき。日本だけではなく、世界で使用されるインフラとして成長していきたい」
という、CEOの心意気だ。

自民党の河野太郎氏のブログをたまに読んでいて、いいこと言ってるなとは思うものの、「ごまめの歯ぎしり」というタイトルを見るにつけ、どんなに素晴らしいことを言っていても、このタイトルをつけてる限りは、何も実現しないような、そんな、そこはかとない寂しさを感じてしまう。

シンクローグが本当に世界のインフラになるかはわからない。
わからないけど、やるからにはこのぐらいの気構えとか勢いがある方が気持ちがいいし、人の上に立つような人は、そう思わせるような人であって欲しいと思う。
by adukot_u3 | 2012-03-20 22:14 | IT
世界経済のネタ帳
世界経済のネタ帳。世界の国々をいろんな面からバッサバッサと斬り込むのに便利。
by adukot_u3 | 2012-03-20 02:32 | 使えるサイト集
国立民俗学博物館
国立民俗学博物館_f0046622_23431043.jpg神戸での仕事の帰り、大阪・万博公園内にある『国立民俗学博物館』に寄った。
前々から行きたいと思いつつ、遠くてなかなか行けないでいたところだ。

実際に行ってみたら・・・超おもしろかった。
千葉県・佐倉の国立歴史民俗博物館も相当なものだったが、充実度ではそれを軽~く超えている。
でも見てる人は私以外はだいたいリポート目的の大学生みたいな人と、60代の主婦連が少しで、ガラガラもいいとこ。
こんな立派な資料がたくさんあるのに、こんなに行きにくいところに置いとくのはいかにも勿体無い。

展示は、地域ごとの家並みなどはさすがにジオラマだけど、それ以外はだいたい、実物か復原されたものばかり。
例えば、中国で花嫁が乗る派手派手な輿(こし)だとか、ベトナムの輪タク、お祭りの山車、南洋の住居などは、かなり大きいけど実物大。その他にも広さを十分に生かした大規模なものがたくさんあって、見ごたえ十分。
入ってすぐのオセアニアのコーナーでは、実物大の船とともに示された、太平洋の島々の航海術にビックリした。
彼らは、周りの星を時計のように見立て、それと自分たちの船の位置、仮想の島との位置関係を元に、潮の流れも考慮に入れながら、時にはジグザグな航路をとり、最終的にはきちんと目的の島にたどり着く。
そうやって周りの島々と行き来しながら、盛んに交易をしていたらしい。
その巧みさとたくましさに圧倒された。

国立民俗学博物館_f0046622_1444881.gifこういう身ひとつで何かできるような、サバイバル力がわたしにあるだろうか?考えてみた。
内々の飲み会でたまに七輪を使うので、炭に火をつけたりはするけど、それもマッチからだ。
雪の多い実家に住んでた頃は、車のタイヤ交換やチェーンつけたりは簡単に出来たけど、今はもう忘れそうだし、出来たとしても車関係のことは、そもそもガソリンがないと意味がない。
そうだ!太陽に短針を合わせて、そこと12時のちょうど真ん中が南だというのはわかる。でも曇りや雨の時は使えないか・・・。
食べられる野草やきのこも知らないし、なんかあったら飢え死にするな、きっと。
あ、海に潜ってさざえとか魚を獲るぐらいはできるから、とりあえずはそれぐらいか。

国立民俗学博物館_f0046622_0125134.gifミクロネシアの言語のコーナーでは、色んな単語を、ミクロネシアの島々の言葉ではどう言うかがわかるようになっているシステムがあって、実際に現地の人の発音まで聴けるようになっている。
それをやっていたら”空”という単語のときに、他の島々の言語では、似ても似つかないのに、一箇所だけ「sky」と普通に発音している島があって、なんでそこだけ英語なんだろう?昔誰かが漂着したのか?とかいろんな事を想像したり、妄想したり、それがまた楽しい。

もうひとつ気になったのは、中央アジアのコーナー。
そこには、遊牧民のお家、ゲルが実際に展示されている。
ゲルとはこういうやつ。
国立民俗学博物館_f0046622_0273883.jpg国立民俗学博物館_f0046622_0295295.jpg
©2007 Aloxe.


カザフスタンのやつと、モンゴルのやつがあって、カザフスタンの方は、屋根を支える骨の先端がクルンとカーブしていて、色も赤っぽくてちょっとおしゃれ。掛ける布もデザインが凝ってたりする。それに対してモンゴルの方はカーブはないし、色も自然のまんまで素朴な感じ。

その違いが妙に興味を惹いた。
わたしはなぜか豪邸とかよりも、こういう、いつでも撤収可能で毎日がキャンプみたいな建物の方に魅力を感じてしまう。
昔、前世がモンゴルの野生馬だと言われたことがあるので、そのせいか?(笑
国立民俗学博物館_f0046622_0203444.png


こうして地球全体を民俗学という視点で眺めると、大陸や地域ごとに、それぞれ独自のカラーがあることがよーくわかる。
でも、それらはすべてつながっている。マンセル色相環のように、すべてがグラデーション。
そこに、国とか経済とか宗教とか別な枠組みを埋め込もうとするからモメるんだな。

最近は母に「いい年して恥ずかしいし、危ないから、もう潜るのはやめなさい」と言われてるので止めようかと思っていたが、やはり止めるのは止めることにした。
逆に、体が続く限り、潜ってやろうと思った。
オセアニアの航海術には足元にも及ばないけど、便利に慣れ過ぎてヘナチョコになった自分に少し抵抗してみたくなった。

はじめて見た太陽の塔。でかい。国立民俗学博物館_f0046622_1121866.jpg


by adukot_u3 | 2012-03-18 01:57 | 散歩・旅行
神戸より泉州をのぞむ
仕事で神戸に行った。
高台から海を眺めると、向こうに岸和田あたりだろうか、陸地がはっきりと見え、大きなタンカーが頻繁に行き来している。
夏に瀬戸内に行った時にも思ったが、うちの田舎は、北朝鮮の拉致事件第一号が発生した場所で、沖には滅多に船も通らず、少しでも岸から離れるととても不安になる土地柄なので、こういうふうに海の向こうに何かがあるとわかると、とても安心する。
加えてここは、電車や飛行機までいっぺんに見れる。
神戸より泉州をのぞむ_f0046622_2327418.jpg


ただし、冬のある時期だけは、田舎でも向こう岸に見えるものがある。
富山の立山だ。
海の向こうに何もみえない不安からは一瞬解放されるが、次の日は必ず時化(しけ)になる。
神戸より泉州をのぞむ_f0046622_23314556.jpg

by adukot_u3 | 2012-03-16 23:29 | 散歩・旅行
たんこぶ日記 その2
たんこぶ日記 その1

●世は根まわし
再び病院へ。
もうここで手術するつもりはさらさらなかった。
一人暮らしだから、親戚が近い方が何かと便利なので別の病院での手術を希望する事、ついては紹介状を頂きたい旨を伝えると、態度が豹変した。
ウチは女性の病気については専門なのに、なぜ専門病院でもないところで手術をする必要があるのだとツメ寄って来たのだ。

たしかにそうかも知れないが、私はそういう理由で病院を変えたいのではないと何度訴えても、なかなか紹介状を書こうとはしない。
最初は、病気の事を考えると専門病院の方がいいのかも知れないと思っていたが、話がこじれるにつれ、こんな病院で切られるのは死んでも嫌だと思うようになった。

それに、専門かも知れないが、この病院、やたらと出産が多い。
全摘出という事になった場合、子供が生まれておめでとう!とか言ってるそばで、痛いおなかをさすっているのはちょっと嫌だった。

困っていたところ、偶然知り合いの知り合いにその専門病院の医事課に勤めている人がいることがわかった。
世の中って狭い。
これは絶対に別の病院でやれという神様のお告げだと思い、早速その方にお願いした。
紹介状は一週間ほどで、あっけないほど簡単にとれた。

それを取りに最後に病院に行った時のこと。
医者は、いやらしいほどの笑顔で、
「そういう事情なら最初から言って下さればいいのに」
と言った。
(だから最初っから言ってるってば!あまりにステレオタイプな反応に「昼ドラかよっ」と思った)

紹介状とMRI写真をもらい診察室を出た瞬間、看護士が
「MRI写真をもう一回確認させて」
そう言うやいなや、私が持っている封筒から、勝手に私の腹部輪切りネガ写真を取り出し、天井の蛍光灯に透かしてプリントされた名前の確認を始めた。
? ? ?
そこはもう廊下であって診察室でも何でもない所だ。
傍らにはソファーに座った診察待ちの患者がたくさんいたのにだ。

「ちょっとぉ~やめてくださいよ」と言えばよかったんだろうが、あまりにとっさの事で、私はただ唖然とするしかなかった。
「こんなデリカシーのないとこでやらなくて良かった」と心底思った。

●新天地
やっともらった紹介状を持って新しい病院で診察を受ける。
新たな不安を抱いて臨む私の前に現われたのは若い女医さんだった。
意外だった。
あまりに若いので、だいじょうぶだろうか?と不安がよぎった。

でも、逆に気後れすることがない分、楽かも知れないとも思った。
それに、診察時間の最後にしてもらったせいで、待っている患者もいない。
(どうせ3人目なんだしダメもと。この際だからいろいろ聞いてみよう)
そう思った私は、思い付く事を時間を気にすることなく何でも聞いてみた。

そうしてやり取りをするうちに、私の今までの不安は不思議と払拭されていった。
まず物腰が柔らかい。
そして受け答えが落ち着いていて丁寧だった。
何よりわたしを安心させたのは、変な気を遣わなくてもいい雰囲気。

患者というのは、医者が威圧的であれば気後れするし、忙しそうにしていればあんまり煩わせるのもどうかと、意外と気を遣う。
どっちが患者かわからないようでは、病気を治すどころではない。

この医師は、答えが的確で簡潔。かと言って事務的でもなく、常に話の受け手に専念してくれた。
こうして私は、はじめて医師のリアクションに怯えることなく、自分の頭で考えることができた。
(同じ医者でもこんなに違うものなんだろうか?)
医者としての腕や経験は、多分前の病院の医者の方が上なんだろうけど・・・
(切られるのならこの人だな)
話しながら私はそう思い始めていた。

女医「筋腫核出術で大丈夫だと思いますが、絶対とは言い切れません。出血の状況によっては子宮全摘出に切り替える可能性もあります」
 「前の病院では、子宮全摘出を勧められたんですけど」と、経緯を説明。

女医「それは間違いではありません。その方が手術は簡単で出血量も少なくてすむからです。今回の場合、筋腫が大きくて数も多いので、時間がかかって出血量が多くなることも考えられます。そうなると輸血の必要性もありますし、それによる感染症の危険性も皆無ではありませんから」
 「やはり筋腫だけをとるのは大変な手術なんですね」

女医「手術する側から言うと、そういうことになりますが、それは患者さんには関係ないことです。治療に繋がる事で、患者さんが希望し、そしてそれが可能なものであるならばそれをやるのが私の仕事ですから」
 「・・・」

ここで私の腹は決まった!
この人に任せよう!と。

 「では、お願いします」
女医「わかりました。最善を尽くします。やむを得ず出血など不測の事態が起こった場合には全摘出に切り替えることにします」
 「よろしくお願いします」

しかし、この時点での私の正直な気持ちは、もうどっちでもイイや!だった。
部分でも全摘でも、もうどっちでもいいですよ。
極端かも知れないが、本当にそんな気持ちだった。

前の病院ではどうしても踏ん切りがつかなかったのに、この心境の変化はどうしたことか。
最初に手術を勧められてから1ヶ月近くを経て、少し落ち着いたこともあるだろうが、結局その時の私は、抱え切れない不安を取り除いてもらうこと。
それを渇望していたのだ。
その後、精神的に楽になった私は(治療って半分はコレなんだな)そう確信した。

●入院1日目
入院。
腎臓の検査のため、一日何もせず畜尿。
先生がチラッと顔をのぞかせる。
別段言葉は交すわけではないのに、それだけでかなり安心する。

父の入院で来れないと言っていた母も、ギリギリ間に合った。
手術はもう腹を決めたから別に不安はないが、そのための診察や剃毛、浣腸。
もう恥ずかしいことはないなと思う。

●手術
筋腫だけを取る手術で、輸血もなく無事終了。
ぼんやりした意識の中でそれを告げられて、アア良かったと思ったのもつかの間、手術室から移動するベッドの中でもどしまくり。
麻酔のアレルギー検査はしたのに、どうも麻酔に弱いらしい。。

もどすと言っても胃には何も入ってないので、胃液しか出ない。
吐き気の原因は、皮肉なことに、背中に刺しっ放しになっている痛み止めの麻酔だった。
吐き気をとるか、痛みをとるか・・・結局、麻酔を外し、座薬に切り替えることにした。

病室はナースセンター脇なので、看護士さんの献身的なケアがあり、先生も夜8時過ぎまで残っていてくれたが、結局、明け方までズーッと吐き気との戦いだった。
時間が経つのが遅い・・・。

●寝たきり
朝、ナースセンター脇の病室から移される。
ベットに寝たまま動かされるので、また気持ち悪くなる。
昨日の余波で、一日中死んだように寝ていた。

●急激な回復
朝方はまだどんよりとしていた。
明日にはお見舞いに来てくれる人もいるのに・・・。
付き添ってくれている母に、
「夕方になっても治らなかったら、明日のお見舞い断る電話して」
と言って、また寝る。

夕方、なぜか急速に回復。
夜になってちょっと元気になる。
まだ尿管は入ったままだが、これのお陰でトイレにも行くこともなく(尿意がない)、御飯は持ってきてくれるし洗いものもない。

気が向いて本を読み出すと、まったく動く必要なく本だけ読めることに感動!
トイレにすら行く必要がないなんて・・・何て楽な暮らしなんだろう。
しばらくはこの生活でもいいなと思う。
まったく、なんというものぐさなわたし。

かなり回復し、予定どおり見舞い客が来る。
頭がボサボサで、顔色も悪いので、赤いバンダナを巻いて張り切る。
そういうしゃれっ気が出てきたのが、元気な証拠だ。

向かいのベッドは、入院している病院に勤務している人なので、病院内のいろんな人が入れ替わり立ち替わり寄って行く。
おばちゃんの噂話はやはりどこも面白い。

●医長回診
回診にはたまに婦人科の医長が回ることもある。
院長回診はものものしくてイヤだけど、この先生は、穏やかでエラぶらないとても素敵な人。
大学病院の教授とかだと気後れして聞けないことでも、この先生にならじゃんじゃん聞ける雰囲気だ。
回診は私達の病室が最後なので、先生もちょっとリラックスしている。
そこを見計らって質問攻めにするのだ。

先生は迷惑な顔もせず、そのひとつひとつに実際自分が携わった事例を上げて説明してくれるので、とてもリアルで解りやすい。
回診の時には必ず
「あなたは腹黒くありませんでしたよ」
と言う。
婦人科は出血量が多く、内膜症など放って置くと、いざ手術となった際に腹部を切開すると、なかに溜まった血の海で”真っ黒”なのだそうだ。”真っ赤”ではないところがリアルで恐い。

4人部屋4人それぞれに主治医が違うので、また面白い。
なかでも私の主治医は美形なので、みんなの興味をそそるらしい。
あの先生と怪しいとか、そういうバカ話で盛り上がって大爆笑。
元気になって来た証拠だ。

爆笑とは言っても、まだまだ週刊誌をお腹に強く押し当てて、腹筋が動かないように固定して
「クックックッ…」
と笑わなくてはいけない。
笑えるぐらいに回復するのは嬉しいが、皮肉にもこの時期は、笑うことが一番苦しい。
無理やり笑わせる見舞い客には、ちょっと殺意に近いものを感じたりもする。

●シャンプー
母に頭を洗ってもらう。
美容院にあるようなシャンプー台だったので、他の人はさすがにやりにくそうだったが、こちとらプロなのでスイスイだ。この時は、母が美容師でほんとによかったと思った。
しかし、母にシャンプー台で洗ってもらうなんて何十年ぶりだろう。

シャワーも許されたので、おっかなびっくり入る。
おへその下からまっすぐ縦に10cm。
気持ちいいぐらいにスパッと切られている。
が、すでにしっかりとカサブタが出来ている。
カラダってすごい!とビビる。

すったもんだの筋腫騒動もようやく鎮静化してきた。
お見舞いに来た友達にも笑顔で対応が出来る。
ああ、健康ってありがたい。
でもしばらくすると、またそれを忘れて不摂生するにちがいないけど。

●祝!退院
退院!
病院で勉強したこと。
看護士の献身ぶりは、ほんとうに頭の下がる思いだったが、それに対してあまり気を遣い過ぎるのも良くないらしい。
「わがままを言ってもらった方が解りやすいし、ここはそういう所なんだから」
とは看護士からのメッセージ。
ありがたいと思いつつ、普通に接するのがいいということらしい。

おしまい

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PS
今回の入院で、わたしに多大なる影響を与えて下さった、2人の女性。
ネット上の方と主治医の先生。

その後、ネット上の方は、サイトに書いてあったご自身の手術をきっかけに会社を辞められ、退職金で医療短大に進学。卒業後は医療関係のお仕事をされている。
主治医の先生は数年後、有料老人ホームの施設長になられ、食の安全などに配慮した高齢者ケアーの方に進まれている。
おふた方の、人生を力まず、しかし確実に自分で切り開いていかれる様子は、見ていてスカッとする。
わたし自身はそれほどスカッとした人間ではないが、人を見る目はあったなと思う。
by adukot_u3 | 2012-03-15 21:20 | 健康・美容