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プラハひとり旅(飛行機乗り遅れ編)
前の日記で、「文章を読むと、なんとなくその人がわかる」と書いた。
そのあとで、海外旅行だってかなりなもんだってことを思い出した。
言葉という武器をとりあげられて、ひとりポツンと置かれると、日本にいたときとは違った丸腰の自分が現れて、あぁこれも自分なのかとビックリすることが多い。

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13年前、初めてひとりでチェコに行ったときがそうだった。
時間に制限がある旅行中のトラブルは、とにかく冷静に迅速に穏便に収めるのが鉄則なのに、
「こんな子供みたいな日本人なんてチョロい」
そう思われてるのがわかると、カッチーン!ときて、どうしても感情的になってしまう。平たく言うと、「なめんなよ!」って感じだ。
うすうす感じてはいたが、こういうところで自分のヤンキー度を改めて確認すると、思わず苦笑してしまう。

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なんとか無事に旅を終えて帰る日の朝。
あとはウィーンで成田行きに乗り換えれば東京に帰れる!とホッとしたのもつかの間、その飛行機が雪で遅れに遅れ、なんとか離陸はしたものの、どう考えても乗り換えの飛行機には間に合いそうにないという時だった。



「もし乗れなかったら、わたしはいったいどうなるのか、スチュワーデスに聞いとこう」
そう思って、窓際の席から声をかけようとしたが、シーーーーンとした機内の空気に負けて、声をのんでしまった。
「この静けさのなか、わたしのでたらめな英語でモノを聞くなんざ、とてもできない」
と思ったからだ。
「なにかっこつけてんの?乗り遅れたらどーすんのよ!」
こんな非常時においてなお、わたしは自問自答を繰り返している。
うすうす感じてはいたが、やっぱりわたしって、お体裁屋なんだなぁと思った。

モンモンとしているうちに、飛行機はウィーンに着いた。
空港の職員にチケットを見せると、「Quick! Quick! Quick!」とランナーコーチャーばりに腕を回してすごい勢いで叫ぶので、
「ま、待っててくれたんだ・・・(ToT)」
と思いながら、めちゃくちゃダッシュした。
乗り換え搭乗口まできたとき、そんなおめでたい日本人根性はもろくも崩れた。
キーーーーン!
飛んで行ってしまった。わたしが乗るはずだった成田行きが・・・。
ガーーーーン!
茫然自失とは、こういうことを言うのだろう。
次の成田行きは3日後・・・。
飛行機代は?ホテル代は?仕事はぁぁぁぁ~っ・・・。
お体裁屋のわたしは、その場でガックリとうなだれて、小一時間そのままだった。

さすがにずっと空港で凹んでるわけにもいかないと思い、乗り遅れたチケットをカウンターの係員に見せた。
すると、カタカタとキーボードを打ち、こんな新しいチケットをくれた。全くの無表情で。
┏━━━━━━━━━━┓ ┏━━━━━━━━━━━━┓
┃WIEN           ┃ ┃FRANKFURT        ┃
┃FRANKFURT      ┃ ┃TOKYO/NARITA     ┃
┗━━━━━━━━━━┛ ┗━━━━━━━━━━━━┛
そう、フランクフルト経由で帰れ!金は要らん!ということらしい。
なんだ、こんなに長い間ボーゼンとして損しちゃったよ。

そんなこんなで、ヤンキーでお体裁屋のわたしでも、なんとか無事に帰国できた。民主化から5年、チェコスロバキアからチェコになって2年目の冬だった。
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by adukot_u3 | 2008-12-13 20:07 | 散歩・旅行
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