人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ナゾの洞窟風呂
ナゾの洞窟風呂_f0046622_11422690.jpg百楽荘に行った。
ここは、能登半島の中でもひときわ入り江が美しい「九十九(つくも)湾」を一望できる山の上にある老舗旅館だ。最近リニューアルし、ユニークな洞窟風呂がなかなか人気を呼んでいる。
今年のお正月に母を連れて行ったところ、けっこう良かったので、またまた行ってみた。行ってみたとは言え家から近いので、コースの食事とお風呂のセットで6300円の日帰り入浴だ。
ちなみに前回は割り勘だったが、今回はわたしのオゴりだ(-。-)y-゜゜゜

ロビー脇のエレベーターで地下5階へと降りる。
そこから続く長ーいトンネルを下り扉を開けると、一気に視界が広がって、湾に面したコテージのような建物がいくつも現れる。
ナゾの洞窟風呂_f0046622_11425067.jpg「こ、ここはバリか!!!」
な~んてちょっと思っちゃうほど、なかなかイケてる造りになっている。
デッキチェアーに座ってそっくり返ってみると、なるほど、なんちゃってバリ気分だ。

暗くなってくると、海の中に沈めたライトがぼわーんと光り、それに誘われて集まった魚の影がゆらゆらする。部屋の暗めの照明と相まって、ちょっと幻想的な雰囲気だ。
音といえば、ブイの上に止まったカモメの鳴き声と、魚の水音だけ。
時間が止まったかのように錯覚してしまうほどの静けさだ。わたしは、この瞬間が一番贅沢だと思った。

ナゾの洞窟風呂_f0046622_11431388.jpg部屋は個室ではないが、テーブル同士の距離も適度にあり、御簾のようなもので仕切られているので、個室チックな感覚が味わえるようになっている。
そういったしつらいだけでなく、海の幸満載の料理もかなり美味しい。
根強い人気は、こういうところにあるのかな?とも思う。

食事の後は、いよいよお風呂だ。
下ってきた長いトンネルを今度は上って行き、扉を開けると・・・ジャ~ン!そこには青と緑でライトアップされた不思議な空間が。
じーっと観察すると、壁一面の無数の掘削痕がちょっと怖い気がするが、これぞまさに洞窟風呂!
「うわぁ~これ掘るの、いくらぐらいかかったんだろう?思い切ったことしたよなぁ、ここの社長も」
と思っていたら、なんとこの洞窟、「ひとりの石工が数年かけて掘ったものです」との説明が脱衣所に掲げてある。
「え~っ!!!いつ?誰が?なんで?」頭の中で飛び交うはてなマーク。



よくよく読むと、
このあたりは小木石と呼ばれる岩盤でできていて、昭和初期までは、かまどや建物の土台石として盛んに切りだされていたとのこと。この洞窟のほとんどが、当時七十七歳のなんとかというひとりの石工により、つるはし1本で掘られたものらしいのだ。

「洞窟完成後、石工は天井につるはしのレリーフを残しただけで、何も語らなかった。 レリーフの意味は謎のままです。洞窟は、幻想的で、芸術品としての美しさも感じさせます。この空間を存分にお楽しみください 」って・・・あーた、こんな中途半端な説明じゃ、気になって楽しめないじゃない?たしかにレリーフはあるけどさぁ・・・と文句を言いつつも、久々の大きなお風呂をしっかり楽しんだ。

昔々行った、伊豆の大滝温泉の洞窟風呂は、暗いし狭いしで、洞窟と言うより炭鉱みたいだった。
今検索してみると「穴風呂」となっている。当時はたしか「洞窟風呂」だったと思ったけど・・・改名したのか?
HPには、「秘湯穴風呂、冒険気分で楽しめます(水着着用)」」って、水着で冒険なんて誰がすんだよ!
それに比べたらここの洞窟は明るいしきれいだし、料理も美味しいし・・・文句なしの花マルだ◎
【百楽荘】
HPの写真はどこも、往々にしてかなり美化したものが多いが、ここのはだいたいそのまんま。見たまんまだ。
by adukot_u3 | 2008-07-14 11:37 | 能登半島
<< 廃線のあと 二三味(にざみ)珈琲 >>