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『GOD DOCTOR(ゴッドドクター)』
~世界初の人間をしあわせにする病院~というサブタイトルのついた、
『GOD DOCTOR(ゴッドドクター)』という舞台を観に行った。

「演劇大宮エリー第一回公演」と銘打たれたこの公演。
放送作家であり脚本家、映像ディレクターでもあり、CMプランナー、コピーライターとしてもヒット作を生み出している「大宮エリー」さんが、初めて演出を手がけた舞台だ。プロフィールを見ると、大阪出身で東京大学薬学部卒業後、あの電通で、CMプランナー、コピーライターとして活躍していたとある。

この公演、もともとは芝居好きの友人に誘われたのだが、わたしもたまたまキオスクで買った「週刊文春」に連載されていた「生きるコント」という連載コラムが面白かったという記憶があったので、かなり期待して行ってしまった。それがマズかったのか・・・

芝居の内容はさておき、パンフレットに並ぶ、協賛各社のクレジットの数々。
サントリー、読売新聞、ソニーミュージック、ロッテ、第一三共ヘルスケア。
幕間には、本編とは別の役者たちによって、それらをネタにした小芝居が続く。客席で、あるいはトイレ前で。

わたしは幕間には、一幕目を反芻し、あの人のあそこは良かったなぁとか、あれはどういう意味だったんだろう?とかいろいろ考えたいのだ。椅子の上に置かれていた、小劇団が一生懸命考えて作った、ざまざまなチラシをじっくり眺めたりして休憩したいのだ。



それなのに・・・
一幕目が終わるとすぐに「黒烏龍茶」だの「ガーナ」だの「TUBE」だのと、コマーシャルのような小芝居が始まり、それは二幕目の直前まで続く。うるさくって反芻どころではない。
ここでの休憩とは、演者の休憩であって、観客のものではないらしい。

ロビーでは「リゲイン」を配っていたし、演劇チラシの中には今日の「読売新聞」が入っていた。胃薬に関係したセリフでは、「ガスター10」のコマーシャルのコピーが丸々入っていた。たしかに商業演劇である以上、協賛は必要なのだろうが、ここまでする必要があるのだろうか?

わたしはなんだか、TVを見せられたような気分になった。
TVなら、元々コマーシャルが目的のメディアだから、それも仕方ないが、仮にも事前に予約をしてチケット代金を先払いし、時間を空け、それに合わせて支度をしてわざわざ芝居を観に来たというのに、それはないだろう?

よくわからないが、こういうのが「電通」方式なのだろうか?
これがコラボレーションだとかサービスだとか言うのだろうか?
こういう形がスタンダードになって行くとしたら、わたしの足はだんだんと劇場から遠のいて行くだろう。

と、ここまで書いて、一旦アップしてからふと考えた。
この芝居、他人とうまくつきあえないと悩む患者に、5人の医者が寄ってたかってレクチャーをし、しあわせに導こうとする話なのだが、結局患者は、それを自分自身で克服して行く。
これでもかというぐらいの協賛で埋め尽くしたのは、もしかしたら、この患者の他力本願な状態を当てこする演出だったんじゃないか?

だとしたら、まんまと一杯食わされたことになるが、はたして・・・
by adukot_u3 | 2008-05-06 17:46 | 演劇・演芸
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