歌好き地図好き散歩好き。おまけに路地好き文具好き。最近はウクレレLOVE!モットーは『自分で調べて自分で考えて、なるべく自分の事は自分でやる』。さそり座、黒ひょう、AB型女。
by maccheroni
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人生は与(あた)わり
f0046622_18354075.jpg母とおばを連れて、横浜・熱海・東京見物をした。
と書くと、すっごい親孝行のようだが、割り勘だ。
ことは、母とおばが一緒にやっている美容院のお客さん(Yさん)が、今はなぜか、熱海の旅館で働いているらしいという噂話から始まった。
熱海には何度か行っている母が、
「年を考えたら、そうそう遠出は出来ないから、たまには店を休んで今のうちに行こうよ~Yさんのとこに泊まればいいんだし」
と言い出し、すったもんだの末、なぜかわたしも一緒に、それも当初の熱海一泊から東京延泊まで付き合うことになった。



Yさんにも事情があるかも知れないのに・・・とは思ったが、電車の乗り換えも出来ない田舎のおばちゃん二人で行かせるわけにも行かないので、付き添うことにした。
しかし、一方は心臓が悪く、もう一方は膝が悪くて階段がダメなのに、よく遠出しようと思うよなぁ。やはりこの世代の人は、バイタリティがあるなぁと思う。

元町・中華街で人酔いして、早々に熱海へと乗り込んだのだが、着いてみて驚いた。 Yさんが働いているのは、どっかの小さな旅館だと思っていたら、なんと熱海後楽園ホテル
それに泊まる部屋は、素晴らしく夜景のきれいな最上階、17階だった。 こんな部屋とってもらっちゃって・・・高いんじゃないの?とビビっていると、Yさん登場。
「大丈夫!大丈夫!社員割引にしてもらうから」
そこからは、3人の能登弁マシンガントークが炸裂!!
圧倒されたわたしは、そばでただうなずくのが精一杯だった。

Yさんは65才。
わたしは、何か複雑な事情があって、小さな温泉旅館の仲居さんでもしているのかと勝手に思っていたら、なんとこの人、家にはご主人も子供も孫も居る、普通のおばあちゃんなのだ。

「別に働かなくてもいいんだけど、田舎で暇を持て余してバカみたいな噂話に時間を費やすくらいなら、元気なうちは働きたいんだよね。
家でだらだら年金生活してるだけのダンナと、つまらない話をするのもうんざりだし。熱海は雪も降らないし、暖かいからいいよぉ~」

若い時に熱海のホテルで働いていたが、結婚を機に田舎に戻って子育てに専念し、孫も出来たところで、はたと思い立って働き出したのだそうだ。
最初は、近場の温泉ホテルで働いていたが、田舎の温泉街の労働環境の悪さに辟易し、若い頃働いていた熱海に来ることを思いついたのだという。 都会なら、別居することなく働けるのだろうが、そこが田舎の悲しさだ。

「命の長短も気性も、その人の与(あた)わり」
「与わったものをどう使うかが人生」

こんな考えの人が、わが田舎にいたのか?どっかに「みつを」って書いてないか?
いやぁ~、これじゃぁ窮屈で、田舎には納まり切らないだろうなぁ。
田舎は、気のいい人たちが多いが、やはり冒険心に欠けるきらいがある。 保守的で、なにより”和”を重んるような人じゃないとやっていけないからだ。
そのお孫さんは、夏休みはこのホテルにバイトに来て、おばあちゃんと一緒に働くのだという。すばらしい!これ以上の教育があるだろうか?

しかしこのYさん、働けるだけ働こうなどと漠然と考えているわけではない。
うんざりと言ってはいても、ご主人を放っとくわけにはいかないし、組織では当然、必要とされる年齢に制限もある。だから、自分とご主人の健康状態を考えつつ、1年ごとに目途を立てているのだそうだ。
Yさんは、与わったものに逆らわず、うまく折り合いをつけながら、その言葉どおり自分らしく生きているのだ。

ひとつ前に書いた日記に、からくりさんから
「臨機応変というのは、人生を楽しむ極意に通じるかも」とのコメントをいただいたが、まさにこれだ。

わたしも、癒されたがってばっかりいる場合ではない。
これからは、もう少し図太く、パワフルに行くぞ!
・・・と思う。
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by adukot_u3 | 2008-04-24 18:34 | 散歩・旅行
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