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『メアリー・スチュアート』
『メアリー・スチュアート』を観た。
南果歩演じるスコットランド女王メアリー・スチュアートと、原田美枝子演じるイングランド女王エリザベス1世のふたりだけの芝居。
男で身を滅ぼしたと言われるメアリーを、一生独身だったエリザベスが、すったもんだの末に処刑することになるのだが…。

演出は宮本亜門。
きっと面白い戯曲なのだろうと思う。女優はふたりともたいへん美しい。演技もうまいに違いない。舞台美術もすばらしい。
だけど、どうしても芝居に入り込めない。

声だ。
南果歩は少し、原田美枝子はかなりなハスキー・ボイス。
それもなにか耳に障るようなハスキーさなのだ。
その声が気になって気になって、台詞や演技を観るどころではない。
この人たち、こんな声だったっけ?とちょっと意外に思ったが、
そう言えばわたしは彼女達の声を生の舞台上で聞いたことがなかった。

とある舞台演出家が言っていた。『役者は声』だと。
なるほどこういうことだったのか…。

エレベーターで俳優の杉浦直樹と一緒になった。
けっこうなお歳で、頭も……なのだが、スラッとしていて姿勢が良く、醸し出すその雰囲気は明らかに一般人のものではない。
あまりに素敵でビックリした。
by adukot_u3 | 2005-11-06 01:40 | 演劇・演芸
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