人気ブログランキング | 話題のタグを見る
『娼婦たち』
わたしには娼婦の知り合いはいない。
だから娼婦のことはあまりよくわからない。
この映画を観たら少しはわかるかも…。
そう思って観てみた。

ドキュメンタリーかと思っていたら、卒論のテーマに娼婦を選んだ学生が、それについて調べていくというストーリーに、実際の娼婦たち、買う側の男たち、雇う側の男たちのインタビューが細かくコラージュされたような作品だった。
インタビューの背景も、産婦人科の診察室や、屠殺場のようなところだったりとちょっとグロいが、コンピュータでポップな感じに合成されたものもあり、それぞれを象徴しているかのようで絵的にはおもしろい。

娼婦にはふたとおりあるような気がした。
娼婦であることを卑下し、抜け出したいと思いつつも、もう抜け出せないと思って続けている派と、プロとしての自信を持ち、娼婦という仕事を自分から選択している派。後者に情緒性はない。
なにを言えば、なにをすれば男は喜ぶのか…。
そのノウハウを蓄積し、それを相手によって使い分けつつひたすらリピーターをゲットしていく頭脳とボディ。
まるでマーケティングをするビジネスマンのようだ。



「お金になるし。それにあたしはこれが好きだし、向いてるのよ。」
そう言い切るビジネスマンのような娼婦を見ていて思った。
全くゆるがない。ちょっとゆるがなさ過ぎじゃなかろうか?
自分を肯定するために、そう思い込もうとしているだけなんじゃないの?
だって、卑下する派のひとたちは、「男とは?」という質問には「獣」、「男に要求された一番スゴイことは?」という質問には「言えない」なんて言ってるんだよ。
まぁ、そうは言いつつも、これからも続けて行くんだろうけど。

「男に縛られたくないの」とビジネスマンのような娼婦は言う。
おいおい、でもあなたたちを束ねてるのは男たちなんだけど…。
それに奴らさっきあんなこと言ってたよ。
と思ってみたところで彼女に届くはずもなし。
届けるつもりもないけど。

少しは娼婦のことがわかるかと思って観てみたこの映画。
相変わらずわからない。どうしてだろう?
あ、途中ちょっと寝ちゃったからか(^^ゞ)

----------------
『娼婦たち』
原題:WHORE
監督: ルナ
2004 スペイン
----------------
by adukot_u3 | 2005-12-03 09:26 | 映画
<< 『里アンナ ライブ』 『パートタイマー秋子』 >>