歌好き地図好き散歩好き。おまけに路地好き文具好き。最近はウクレレLOVE!モットーは『自分で調べて自分で考えて、なるべく自分の事は自分でやる』。さそり座、黒ひょう、AB型女。
by maccheroni
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
釜がえり
釜がえり【かまがえり】
という言葉を知っているひとはどれくらいいるだろう?
たぶんほとんどの人は知らないだろうと思う。
釜で炊いたご飯を蒸らした後、そのまま釜に入れっぱなしにしたために、ふっくらとせずにマズ〜くなってしまった状態を言うのだが、実家のある能登では、当たり前のように
「釜がえらないうちに混ぜておきなさ〜い」などとお母さんに言われたりする。ごくごく日常の言葉だ。

忘れかけていたその言葉を耳にしたのは、とあるラジオ番組。
自分のボキャブラリーの数がわかるという『語彙数推定テスト』だった。
それは、NTTの研究所が開発したもので、辞書の全見出しの中から出題された50単語のうち、知っているものをチェックし、その結果からだいたいの語彙数を推定するのだ。

「釜がえり」はそのなかの一単語に紛れ込んでいた。
が、アナウンサーやゲスト、ディレクターなどスタジオ内にいた人のなかでその言葉を知っている人はひとりもいなかった。
「え〜〜っ?」
驚いた!「釜がえり」を誰も知らなかったことにではない。
「釜がえり」がちゃんと辞書に出ている言葉だったということにだ。

あやしい…。
そう思って調べてみると、あるわあるわ。
わたしが、わけの解らない方言だと思って使っていた言葉は、
だいたい辞書に出てるではないの。(以下◆は辞書より)


『だだくさ』──例「うわっ、だだくさなぁ〜」と感嘆ぎみに

    不潔とか、だらしがないという意味に使うが、辞書でも
  ◆「だだくさ」=しまりのないさま。乱雑。
    〜庭は落葉に任せがちなる庵のだだくさをいふ也けり〜
    って、例文まで出てる…。スゴ〜イ。

『べんこ』───例「あいつ、べんこな奴やなぁ」

    生意気なことをいう。
  ◆「べんこ(弁口)」=口先の巧みなこと
    〜刹那の健三は、すぐその弁口に思い到った〜〈漱石・道草〉
    だって。ひょえ〜。

『けなるい』──例「美人でスタイルもいいし…けなるいなぁ」

    だいたい予想はつくと思うけど、羨ましいという意味。
    半ばあきらめのニュアンスも含んでいる。

  ◆「けなりい」=「異(け)なり」を形容詞化したもので、羨まし
    い。なんかそれらしい解説がついてると、信憑性あるなぁ。
    ”隣の芝生は青い”って感じか?

このように、わたしが今まで単なる方言だと思っていた言葉は、そのほとんどが古語に片足つっ込んでることが判明。よく考えたら別に不思議なことではないのかも知れないけど。
半島という地形がもたらした不思議…。
ちょっと見直したゾ。

ちなみに、語彙数推定テストはネットでもできます。
残念ながらバージョンが上がって「釜がえり」は
削除されたようですが(;_;)
[PR]
by adukot_u3 | 2005-09-14 17:40 | 日々雑感
<< 『浪曲』を憂う 夏の茶柱 >>