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俳優座「夜の来訪者」
いやぁ、面白かった。今年のベストワン!
観劇は、ハズレもあるし、お金もかかる。 でも、こういう芝居を観てしまうとやっぱりやめられない。

登場人物は7人、名前を言えるような俳優はひとりもいない。
応接室を舞台に、セットが動くことは一度としてなく、音楽もない。7人の会話のやりとりのみで、物語はリアルタイムで進行していく。 派手さこそないものの、文学座、俳優座など、それぞれに重たい看板を背負っている俳優のみなさんの、そのしっかりきっちりとした演技に、芝居とはこういうものなのだと見せつけられたような気がした。
予約して、お金を払って、時間をつくって、わざわざ足を運んで、その時間を共有するナマの芝居はやっぱり、タダで寝っころがって観れるテレビドラマとは違うなぁ~。当たり前だけど。

物語は、娘の婚約者を迎えた資産家一家の団欒の夜に、訪ねてきた警部と名乗る男が、一人の女の死に、家族全員がそれぞれ深くかかわっていた事実を暴いていく前半と、それによって揺れ動く家族の関係の変化が描かれる後半に分かれている。
前半のミステリー的面白さもあるが、たぶん観客全員がだまされたであろう、あのラストシーンには脱帽だ。 それより何より、この人をおいて、この役を出来る人はいないとすら思わせる、圧倒的な存在感の鈴木瑞穂さん。(資産家のオヤジ役。今日名前を知った)
一緒に行った友達は、何回も「福島瑞穂」と言い間違っていた(笑)
鈴木瑞穂さんはこの人

上演時間1時間45分、休憩なし。
7回、16年目の再演を迎えたこの作品は、これから地方公演が始まるそうだ。きっと全国津々浦々の観客を、アッと言わせるに違いない。
自分が作ったわけでも、演じるわけでもないのに、誰かがあのラストシーンで驚くことを考えただけで、なんだか嬉しくなってくる私なのだ。
by adukot_u3 | 2006-09-09 01:53 | 演劇・演芸
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