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松平健 座長公演『弁慶/歌う絵草紙』
招待券があるのに誰も行きたがらないんだけど…と誘われたこの公演。自腹で行くことはまずないし、面白そうだったので行ってみた。

いやぁ~~スゴかった。
宝塚のお陰で、ちょっとやそっとじゃ驚かない自信があったのに、これにはほんとに驚いた。休憩2回を挟んでの計4時間。時間配分は弁慶(芝居)が3で、歌う絵草紙(歌謡ショー)が1なのに、ショーの強烈さで、「芝居なんだっけ?」状態だ。

その忘れかけた弁慶、完全に忘れる前に、いちおうの感想を。
マツケン。さすがに立ち回りは腰が入っててうまい!余裕綽々。しかも、弁慶の衣装ハマり過ぎで、もう弁慶にしか見えない。でも、あんな体格で、あんなゴツイ顔なのに、意外とオチャメで、カワイイのにとても驚いた。そうか、おばちゃんたちのハートをつかむには、この使い分けが肝心なんだな。と、妙なところで感心した。

今回相手役の紺野美沙子さんは、特に好きな女優ではないけれど、かつらがとても似合っていて、やっぱりキレイだった。なんか見覚えのある顔だな~と思っていたら、中村繁之クンと新田純一クンだった。こんなところで頑張ってるんだ(涙)と、ちょっと懐かしくなった。途中何度か寝てしまったので、内容についてはあしからずm(__)m



さて、歌う絵草紙。
それは、宝塚と歌舞伎をミックスして、大衆演劇とホストクラブ(行ったことないけど)のアクを散りばめたような、今まで体験したことのないワールドだった。セットを駆け巡る電飾、舞台の上で、平気で炎を吹き上げる花火(消防法だいじょぶか?)。
歌舞伎でやる蜘蛛の巣みたいのが客席に投げられたり、バズーカでラメの紙吹雪やテープが客席に降ってきたり。天井では常に、劇場全体をなめ回すように、ミラーボールが回っている。
出演者は全員、総スパンコールの着物に足袋、手にひかりものを持って歌い踊る。その真ん中に直径1・5メートルはあろうかという巨大なミラーボールが現れ、 それがパックリ割れると、そこからは、ひときわ派手な総スパンコールの着物で、しけ(こめかみからハラリと垂らす髪の毛)まで金色にしたマツケン降臨!わたしは、あんなにまぶしい舞台を初めて見た。

自らハレーションをおこしながら、舞台せましと腰を振り振り歌い踊るマツケン。ことあるごとに拍子木が鳴り、そのたびにキメポーズ。ケレン味というケレン味を総動員した、笑っちゃうぐらいなんでもアリのこの出し物は、もう「マツケン座長公演」というひとつのジャンルと言ってもいい。

客席では、お揃いのサンバII(ツー)ハッピ(5000円!)に、手には何やら虹色に光る棒を持ったおばさんの集団が、強力に舞台を盛り上げる。それを意識して、あちらこちらにビシバシ流し目をおくるマツケン。その様子は、歌う絵草紙なんて生易しいものではない。
歌う極楽絵巻。歌う満漢全席。もう胸焼けがしそうだ。
しかし、マツケンはいったいいつごろからこういうことをするようになったのだろう?何かきっかけがあったのだろうか?フィナーレで、同じく総スパンコールの着物で、はじけんばかりに踊っていた紺野美沙子さん。老婆心ながら、家庭は大丈夫かと心配になった。

この日、千秋楽ということもあってか、森光子さんが観に来ていた。こんな暑い日に、客席で長時間、姿勢を崩すことなく最後までステージを観、手拍子もし、無遠慮に携帯で写真を撮る観客にまで手まで振るのは、さすがだと思った。昔、とある劇場で見かけたことがあるが、その時とあんまり変わっていなかった。すごい。

休憩時間にトイレに行ったら、尿もれパッドの広告が、洗面のところだけでなく、個室ごとにも貼られていたのに爆笑。友人の話によると、明治座(年齢層は高いが、ここ新宿コマより品がいい)では、尿もれパッドの試供品が置かれているらしい。「2回目にトイレに行った時には、もうなくなってたよ」と、笑っていたが、そんなに何回もトイレに行くんじゃ、笑っていられるのも今のうちではないかと、わたしは案じている。
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by adukot_u3 | 2006-08-22 01:40 | 演劇・演芸
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