人気ブログランキング | 話題のタグを見る
「こどもの城」閉館
老朽化と全国にも児童館が整備されたことを理由に、青山にある国立総合児童センター「こどもの城」が2015年3月末で閉館になるらしい。(日経新聞・渋谷「こどもの城」閉館へ 老朽化で

(C)harachang
「こどもの城」閉館_f0046622_215830.jpg
ちょっと待った!
こんな楽しいところを、なんで閉館にするかなぁ。
原発みたいなハードな施設は40年超でも引き続き使うくせに、都会の大人しい子どもが遊んでただけの施設を30年で老朽化って…やっぱり金か。

わたしには子どもはいないけど、いとこの子どもをしょっちゅう預かったので、こどもの城なんて何十回行ったか知れない。
子どものいるお母さんよりも子連れであちこち行っていたと思う。
田舎育ちのわたしとしては、田舎というところの弊害も痛いほどよくわかってるので、東京の外れに住む子どもには、田舎と都会をバランス良く経験して、それぞれのいいところと悪いところを早くにわかって欲しかったのもある。
わたしが、こどもの城がどこの子ども向けの施設よりも充実していてプログラムが面白くてバランスがとれて洗練されていると思うのも、そんな経験からくる。
それに、なによりも渋谷のど真ん中で、子ども400円、大人500円であんなに楽しめる施設はたぶん全国にもないだろうと思う。

音楽のコーナーでは、メジャーなものから民族楽器まであらゆる楽器を直に触って演奏できたり、大きなホワイトボードの落書きコーナーでは、描いた後に上から水が流れて来て消えて、すぐにまた描けるという子どもにはたまらないしかけがあった。

工作のコーナーでは、参加できるのが子どもだけで、親は部屋の外でただ様子を伺うしかないという、子どもも親もたいそう鍛えられるプログラムがあったし、パソコンルームでは何十台ものパソコンが自由に使えて、そこでイラストを描いたり、名刺やポストカードを作ったりができた。
パソコンルームには、ITに対するヘンな苦手意識がつかないうちに、パソコンなんてちょろいもんだと思わせるためによく通った。

そのほか、室内アスレチックがあったり、地下にはプールや小さな映画館もあって、屋上にはバスケットコートまであった。

そこには勉強とも習い事とも違ういろんな勉強や経験ができるチャンスが集約されていて、さすが都会の児童館は違うなぁと田舎ものの私は、いたく感動したものだった。
子どものためと言いつつ、半分は自分のために行ってたようなものだった。

閉館の理由のひとつ、「民間のテーマパークに人気が移った」というのはなんとなくわかる。
「こどもの城」には、自分からプログラムを楽しもうとする意識と少々の知恵が必要だ。
プログラムもその自主性の部分を意識して作られているので、楽しいか楽しくないかは自分自身によるところも大きい。
それに対して、民間のテーマパークは、テレビやゲームのように、予め設定されたいくつかの結果のパターンを「選択」することで、あたかも体験したかのように錯覚させ、最大多数の人に楽しいと思わせる技に長けているからだ。

なんだかんだ言っても、実際に来館者は減ってるので、見直しは難しいだろう。
わたしとしては、子どもを親から離し、一個人として他人の大人と接し、他の子どもとは違う自分オリジナルなことをしたりモノを作ったりという、日本では珍しいぐらいに主体性を重んじたプログラムがなくなってしまうことが寂しく、そこに重きを置かれなくなったことが残念でならない。

今思うと、「ディズニーランド」嫌いで「こどもの城」好きな、偏屈なおばさんとの日々は、果たして彼女にとって有意義なものだったろうか?
ま、将来社会に出て、周りに偏屈な人が出現したときにでも、その経験が役に立ってくれればと思う。

こどもの城、青山劇場、青山円形劇場の存続を願う有志の会、署名キャンペーン
by adukot_u3 | 2013-02-19 21:14 | 日々雑感
<< ヌテラ 旧東海道MAPS(マップス) 第1回 >>