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事故後も東電マネーをもらっていた原子力委員
人は誰もが利権側に回ると、簡単に良心を無くしてしまう生き物だという見本。

原子力政策のおおもとである、政策大綱を作成する「原子力委員会」という機関がある。
原発に関係する機関についてはこちら。

その委員5名のうちのひとり、東京工業大学特任教授の尾本章氏が震災以降、今年の3月まで顧問料をもらっていたという。
はぁ~、この震災後の東電批判の吹き荒れるなか、1年間も平然とお金を受け取るなんて、よくもまぁそんなことができたもんだと、そのツラの皮の厚さに驚く。
あんまり理解に苦しむので、嘘でもいいから
「難病の娘がいて、その手術費用のために仕方なく…」
とかなんとか言ってくれよとすら思う。
でも、尾本氏の答弁を見ていると、そんなに悪いことしたっけ?風。
ちょっとマズいぐらいは思っているのかも知れないが、それが当然な世界にいたせいで、すっかり感覚がおかしくなってしまったらしい。
このことが発覚して見解を求められた細野大臣の答えがまたすごい。
「尾本委員が東電顧問ということは知っていたが、お金までもらっているのは知らなかった。
でも、明確な職務違反や犯罪行為がない限りは、国会で承認された人だからクビにはできない。
それぐらい国会の人事は重いもの。
これから選ぶときはもっと厳しくしていきます」

はぁ?どこの世界にタダで顧問やる人がいる?
それもあの東電相手に。
それに、欠格事由にピタリと合致しなければ、例え道徳的、人格的に問題があってもクビにはできないと言うのだ。

犯罪行為がない限りはと言うが、政策の大綱を作る人が、原発事故を起こした企業からお金をもらってたなんて、それ国民に対する背信行為、犯罪じゃないの?
みんなの党の水野賢一議員の
「毎月いくらもらってたのか?」
「返金するつもりはないのか?」
という質問には、
「金はもらってたが金額は言えない」
「返金するつもりはない」
「原子力委員は辞めない」
という、呆れるほどしゃぁしゃぁとした答え。

「事故前ならいざ知らず、事故後も東電マネーをもらうなんて良心の呵責を感じないのか?」
という質問には、
「東電からお金をもらうことに忸怩たる気持ちはあったので1年経ってもらうことを止めた」
水野議員も半ばあきれて
「忸怩たる思いがあるなら返金しなさいよ」
まさにその通り。
あまりの「のれんに腕押し馬耳東風」状態に、腹が立つどころか馬鹿らしくなって、真面目に質問している水野議員が気の毒にすら思えてくる。

細野大臣がああなので、他にこの委員を罷免できるとすれば…総理大臣しかいない。
だめもとだと思いつつ聞いてみると、細野大臣と同じく
「法律に書いてないからできない」との答え。
「民主党は法律に基づかないこともいろいろやってるのに」
という水野議員のツッコミは至極まっとうだ。

じゃぁ自発的に辞めるように勧告や要請はできないのか?という質問に野田総理は、
「あくまで法律に基づいて…」
聞くだけ無駄だった。

細野大臣は、原子力委員会の事務局に、電力会社からの出向が多すぎるということで4名を帰している。
理由は、独立性を保つべき機関において、国民から要らぬ疑念を持たれないためだと言う。
ほら、事務局ですらそうなのに、ましてやトップの5人の中にそんな人がいるというのは、どう考えても問題だし、法律云々でお茶を濁してその委員を罷免しないのもおかしい。
どう考えても矛盾している。

今の時代、企業から研究費をもらったり、教え子の就職を世話してもらうようなことですら問題になっているのに、直接東電マネーを受け取っているような人は、やはり罷免すべきではないか?という再度の質問にも野田総理は
「法律、国会人事に基づいて・・・」
またもや時間の無駄だった。

野田さんは、TPPの参加表明前の最後の国会でも
「参加表明するなら国会で言いなさいよ!」と
社民党の福島瑞穂議員に半ばキレぎみにツッコまれていたが、この人の答弁は、なにを言ってるのか本当にさっぱりわからない。
進展のないおんなじような答弁を、何度も繰り返せるのはやはり、自分の言葉じゃないからだろうな。


by adukot_u3 | 2012-07-22 06:45 | 震災・原発
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