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国立民俗学博物館
国立民俗学博物館_f0046622_23431043.jpg神戸での仕事の帰り、大阪・万博公園内にある『国立民俗学博物館』に寄った。
前々から行きたいと思いつつ、遠くてなかなか行けないでいたところだ。

実際に行ってみたら・・・超おもしろかった。
千葉県・佐倉の国立歴史民俗博物館も相当なものだったが、充実度ではそれを軽~く超えている。
でも見てる人は私以外はだいたいリポート目的の大学生みたいな人と、60代の主婦連が少しで、ガラガラもいいとこ。
こんな立派な資料がたくさんあるのに、こんなに行きにくいところに置いとくのはいかにも勿体無い。

展示は、地域ごとの家並みなどはさすがにジオラマだけど、それ以外はだいたい、実物か復原されたものばかり。
例えば、中国で花嫁が乗る派手派手な輿(こし)だとか、ベトナムの輪タク、お祭りの山車、南洋の住居などは、かなり大きいけど実物大。その他にも広さを十分に生かした大規模なものがたくさんあって、見ごたえ十分。
入ってすぐのオセアニアのコーナーでは、実物大の船とともに示された、太平洋の島々の航海術にビックリした。
彼らは、周りの星を時計のように見立て、それと自分たちの船の位置、仮想の島との位置関係を元に、潮の流れも考慮に入れながら、時にはジグザグな航路をとり、最終的にはきちんと目的の島にたどり着く。
そうやって周りの島々と行き来しながら、盛んに交易をしていたらしい。
その巧みさとたくましさに圧倒された。

国立民俗学博物館_f0046622_1444881.gifこういう身ひとつで何かできるような、サバイバル力がわたしにあるだろうか?考えてみた。
内々の飲み会でたまに七輪を使うので、炭に火をつけたりはするけど、それもマッチからだ。
雪の多い実家に住んでた頃は、車のタイヤ交換やチェーンつけたりは簡単に出来たけど、今はもう忘れそうだし、出来たとしても車関係のことは、そもそもガソリンがないと意味がない。
そうだ!太陽に短針を合わせて、そこと12時のちょうど真ん中が南だというのはわかる。でも曇りや雨の時は使えないか・・・。
食べられる野草やきのこも知らないし、なんかあったら飢え死にするな、きっと。
あ、海に潜ってさざえとか魚を獲るぐらいはできるから、とりあえずはそれぐらいか。

国立民俗学博物館_f0046622_0125134.gifミクロネシアの言語のコーナーでは、色んな単語を、ミクロネシアの島々の言葉ではどう言うかがわかるようになっているシステムがあって、実際に現地の人の発音まで聴けるようになっている。
それをやっていたら”空”という単語のときに、他の島々の言語では、似ても似つかないのに、一箇所だけ「sky」と普通に発音している島があって、なんでそこだけ英語なんだろう?昔誰かが漂着したのか?とかいろんな事を想像したり、妄想したり、それがまた楽しい。

もうひとつ気になったのは、中央アジアのコーナー。
そこには、遊牧民のお家、ゲルが実際に展示されている。
ゲルとはこういうやつ。
国立民俗学博物館_f0046622_0273883.jpg国立民俗学博物館_f0046622_0295295.jpg
©2007 Aloxe.


カザフスタンのやつと、モンゴルのやつがあって、カザフスタンの方は、屋根を支える骨の先端がクルンとカーブしていて、色も赤っぽくてちょっとおしゃれ。掛ける布もデザインが凝ってたりする。それに対してモンゴルの方はカーブはないし、色も自然のまんまで素朴な感じ。

その違いが妙に興味を惹いた。
わたしはなぜか豪邸とかよりも、こういう、いつでも撤収可能で毎日がキャンプみたいな建物の方に魅力を感じてしまう。
昔、前世がモンゴルの野生馬だと言われたことがあるので、そのせいか?(笑
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こうして地球全体を民俗学という視点で眺めると、大陸や地域ごとに、それぞれ独自のカラーがあることがよーくわかる。
でも、それらはすべてつながっている。マンセル色相環のように、すべてがグラデーション。
そこに、国とか経済とか宗教とか別な枠組みを埋め込もうとするからモメるんだな。

最近は母に「いい年して恥ずかしいし、危ないから、もう潜るのはやめなさい」と言われてるので止めようかと思っていたが、やはり止めるのは止めることにした。
逆に、体が続く限り、潜ってやろうと思った。
オセアニアの航海術には足元にも及ばないけど、便利に慣れ過ぎてヘナチョコになった自分に少し抵抗してみたくなった。

はじめて見た太陽の塔。でかい。国立民俗学博物館_f0046622_1121866.jpg


by adukot_u3 | 2012-03-18 01:57 | 散歩・旅行
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