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年末年始雑感(1)
年末年始雑感(1)_f0046622_0574278.jpg2011年末~2012年の年明けを、能登半島にある実家で過ごした。
あの東日本大震災があって、田舎の生活にも少しは変化があるだろうと思って来てみたが、全くなかった。と言うより、そんなことあったねぐらいの感覚で、町の人々の会話には節電や放射能の話は全く出なかった。そう遠くない場所に原発もあって、何か事故が起きれば影響を受けるのは確実なのに。

人口20,000人弱のこの町。推移を見ると、ここ20年ぐらいは5年ごとに、だいたい2,000人づつ少なくなっている。単純計算で行くと、25年で約半分になる計算だ。
若者は仕事を求めて当然のように都会に出る。残るのは年寄り。電車はとうの昔になく、採算がとれないのでバス路線も極端に少ない。去年、地元のスーパーのひとつとホームセンターがつぶれた。

最近は、子供を地元じゃない遠くのちょっといい学校に通わせるために、お母さんと子供が家を出て別に住み、お父さんだけが地元に残るという逆単身赴任みたいな現象が増えている。なんとな~く予想できることだが、そのまま帰って来ないお母さんもいる。

そんな感じでどんどん人が少なくなって、町は徐々に不便になっているが、その割に今の老人はお金があるので、なんと往復タクシーで買い物に行ったり、温泉旅行に行くのに割り勘でタクシーを使ったりする。なんちゅーデラックス。

76歳で現役美容師の伯母は、年末年始を不休で営業した。主に70代のお客さんの着付けのためだ。年末年始がそんな状態だったのは、はるか昔、私が小学生の頃以来の話だ。

地元のケーブルテレビをつけると、70~80歳を超えた方々が、三味線やらコーラスやら日本舞踊やらフラダンスを嬉々として披露している。小5のときの担任をコーラスで、小6の時の音楽の先生をフラメンコで見かけてビックリ。特に音楽の先生の方は現在78歳。それがどう見ても60半ばにしか見えないからビビッた。

どう考えても世の中のお金の配分を間違ったとしか思えないこの現象を、複雑な思いで見た年末年始だった。
by adukot_u3 | 2012-01-05 01:02 | 能登半島
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