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立川談志さんの『紺屋高尾』
立川談志さんが亡くなった。
何かとお騒がせな人だったが、毒舌だったり大口たたくわりには案外小心で、偏屈な人特有の優しさが見え隠れするところが、なんとなく可愛らしくもあった。
なにより落語が大好きなのが高座から伝わってくるので、毒舌でも何でも、とりあえず許せてしまうというのが本当のところかも知れない。

彼の落語を全部見たわけじゃないし、高座も数回しか見たことないけど、一番好きなのが『紺屋高尾(こうやたかお)』。花魁の高尾太夫と紺屋職人・久蔵との純愛をテーマにしたお話だ。
ツウの間では、談志ならコレ!といういかにもな演目もあるだろうが、普段の毒舌とは全く正反対の正統派のそれも”純愛”古典落語をやって素晴らしいというのは、本当に素晴らしいということなんじゃないかと私は思う。
たまたまこの時はヒゲづら。
なのに、このヒゲづらおやじがやる高尾太夫を見て涙が出ちゃうんだから、落語ってホントに不思議。

生前、家族に「葬儀は要らない。お経も要らない。人に知らせるな。骨は海に沈めろ。」と言っていたらしく、亡くなったことはお弟子さんたちにも知らされなかったらしい。
「立川雲黒斎家元勝手居士」という勝手につけた戒名のせいで、なかなか引き取るお寺がないらしいが、あっちで「さまぁみろ」と言っている顔が見えるかのようだ。
横山のやっさんとか談志さんとか、はちゃめちゃでチャーミングな芸人がいなくなるのは寂しい限りだ。

by adukot_u3 | 2011-11-24 22:39 | 演劇・演芸
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