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韓国ドラマ『朱蒙(チュモン)』
朱蒙の写真韓国ドラマ『朱蒙(チュモン)』81話を観終わった。
最初は意味がよくわからず、いつ観るのやめようかと思っていたが、なんだか急に面白くなり、途中からはもう完璧ハマってしまっていた。
でも人にはあまり勧めない。
いったん観始めると、日常生活に支障を来たす可能性があるからだ。
わたしも、最終話が近づくに連れて来たしまくっていたZZzz・・・。

 このドラマは紀元前という設定が珍しい。
漢によって国を滅ぼされ、流民となった者たちを率いて再興を誓う英雄ヘモスが志半ばで倒れた後、その息子チュモンが遺志を継いで高句麗を建国するまでを描いた歴史超大作だが、制作費はなんと約50億円!
視聴率は50%を超える大ヒットとなったらしい。
歴史の授業のとき、「高句麗・百済・新羅」と呪文のように唱えさせられたが、こういうドラマを観ていたら、もっと興味を持って勉強できたに違いない。
それにしてもドラマで50億とは…。
南楊州総合撮影所とか作っちゃうし。やることでかい。

 紀元前といっても100年ほどなので、日本で言えば弥生時代あたり。
はて?そのわりに衣装が派手だったり、建物が立派だったりして、どう考えてもおかしい。
でも、水戸黄門だって実は諸国を巡ってないのに巡ったことになってるんだから、あんまりとやかくは言えない。とにかく、時代考証うんぬん関係なく81話を観せ切る骨太な力を、この『朱蒙(チュモン)』は持っているということだ。

 ヘナチョコだったチュモンが試練を乗り越えるたびに、どんどん男っぷりをあげ、器がでかくなって行くところには惚れ惚れするし、ヒロインのソソノの凛々しい美しさはため息もの。
戦闘シーンでの、ふたりの甲冑がまたカッコイイんだこれが。
あの甲冑を違和感なく着こなす(ってちょっとヘンだけど)にはやはり、それ相応の体格と面構えが必要だ。
じゃぁ日本人でと考えると・・・甲冑に負けそうな気がしてちょっと見当たらないが、三船敏郎あたりか。
そう考えると、チュモンが醸し出すスケールの大きさと、あのワイルド感は相当なものだ。

 そういうところ以外にも、無条件にいいなぁと思ってしまうシーンは多々ある。
例えば、親元から遠くに離れるときや戻ったときなど、土下座と見まごうばかりの挨拶をしたり、目上の人に対する礼儀に厳しかったり。
今の時代、そこまでする必要は全然ないにもかかわらず、やはりわたしにとっては、根底に流れるそういう基本ルールが、理屈抜きに心地よいものらしい。
いつも、「わたしはどうして韓国ドラマを見ているのか?」と疑問を抱きつつ観ているが、こういう如何ともしがたいところで惹かれるというのはたしかにあるなぁと思う。

 『朱蒙(チュモン)』は以前、BSだかCSだかでやっていたようで、そのときのコピーが「男がハマる韓国ドラマ」。
たしかに、以前観た『レッドクリフ』と似たような路線だから、ハマる人はハマるかも。
でもそんなの目じゃないけどね。
韓国ドラマはオンナコドモのものだと思っているような人にこそ是非観てもらいたい作品だ。
by adukot_u3 | 2009-11-13 07:50 | 韓国ドラマ
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