人気ブログランキング | 話題のタグを見る
瀬戸内紀行
瀬戸内紀行_f0046622_9212228.jpgお盆に知り合いの瀬戸内のお宅にお邪魔してきた。場所は、尾道から今治へ向かう「しまなみ街道」を、東ちずるさんの出身地因島、伯方の塩で有名な伯方島を経て、途中の島からフェリーでしか行けない「鵜島(うしま)」というところ。島民は40人弱という小さな島だ。

そこでは、ちょこっとシーカヤックに乗ったぐらいで、あとはただひたすらのんびりとしていた。波打ち際のテラスにはハンモックがかかっていて、どっかのリゾートのようだ。友人に写メールを送ったところ「大瀧詠一の新譜か?」との返信を受け大爆笑!!

その「大瀧詠一」チックな海は、わたしが今まで思っていた海と全然違っていた。
わたしが生まれ育った能登半島は、夏はそうでもないけど、冬場は雪が降って寒くて空はグレーで、それこそ昔の東映映画のオープニングみたいに波がドッカーンと砕け散ったりもする。
それに、あの北朝鮮の拉致問題もあってか、昔から一人で海に行ってはダメだと言われていたし、言われなくても、沖に流される=北朝鮮かロシア行き…。そう思うと、うっかりして沖に流れてしまった浮き輪を取りに行くことすら躊躇したものだ。

加えて、遠洋漁業基地でもある地元は、海で亡くなる人も少なくなく、だいたい年に1~2人は校内の誰かがお父さんを亡くしていた。自分でも、潜っていて足がつったり、海底の岩に足が挟まったりなど、もうダメかも…という怖い思いを人の3倍ぐらいはしてると思う。
そんな海の厳しい面を目の当たりにすることが多かったせいで、海というものはもちろん楽しくもあるけれど、甘く見ると怖いもの。そういう意識が常にわたしの中にあった。

それがどうだろう。瀬戸内は穏やかで、気候は温暖。連なる島影はまるで陸続きかと思うほどだ。とても同じ海とは思えない。これなら万が一流されたとしても、外海に出る前にきっとどこかに引っかかるか、頻繁に付近を航行する船に助けてもらえるだろう。間違っても北朝鮮やロシアになんかには行かないだろうという安心感!
わたしが知っている海との一番の違いはそこだ。

「こりゃ人も穏やかでのんびりするはずだわ」と、しまなみ海道を福山へと北上するバスの中で、道の駅で買った河内晩柑(かわちばんかん)ジュースを飲みながら思った。これがまたさっぱりとして美味しい!
瀬戸内は柑橘類が充実しているので、ジュースを選ぶのもひと苦労。せっかくなので聞いたこともない河内晩柑ジュースにしてみたが、大正解だった。サラリと飲みやすいグレープフルーツジュースみたい。


バスが福山に近づくと、なんとBGMが…♪瀬戸は日暮れて~夕波小波~、「いまだにこれかよ!」と、またまたひとり大爆笑!しかし、あらためて聴いてみると、やっぱりいい歌だなぁ。平尾昌晃さんが曲を作ったころにはまだ、しまなみ海道はなかっただろうが、きっと、夕暮れの美しい島並みをどこからか眺めてあの名曲を作ったにちがいない。
by adukot_u3 | 2011-08-30 02:03 | 散歩・旅行
<< フレンチ『ロワゾー・ブルー』 断然面白い日本の自動車メーカー... >>