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『ベルサイユのばらカルタ』リニューアル
 『ベルサイユのばらカルタ』がリニューアル発売された。
 名セリフと、それに関連する絵柄が描かれていて、めっちゃ面白い。ただ、こんなに面白いのに、セリフを知っている宝塚ファンじゃないと笑えないのが残念。

 最初の(み)なんて「なんで(み)なのにマドモアゼル」なんだろう・・・と思ったら、『三十路すぎてもマドモアゼル』。ガハハハ~爆笑!『文句があったらベルサイユへいらっしゃい』とか、『平民どもは裏口へ』とかも笑える~。

 わたしが好きなセリフは、オスカルがアンドレに言う『わたしを抱け!』。高貴で美しく、何不自由なく育ち、周囲からも羨望のまなざしで見られるような存在でありながら、こういう場面では、こんな不器用な言い方しかできない(したこともないから当然だけど)オスカルが不憫でもあり、また愛しくも思える。そして、どんな時でも貴族としての尊厳を失わないところにも、ちょっと萌える(笑)

 『ベルサイユのばら』は実際に舞台では観たことがないし、どちらかというと好きな演目でもないけど、初演から37年。今となってはもはや歌舞伎に近い感じになっていて、元々古臭いセリフも、それはそれで面白いから変えなくてもいいかも。と思ったりもする。真面目にクサくやればやるほど、こういうギャグとしても楽しめる。宝塚は二度美味しいのだ。

 でも、まじめな話、このころのフランスって封建社会から民主主義に変わる激動の時代だったんだよなぁ。市民が自分達で自由を勝ち取るために戦う。日本じゃ考えられないことだ。そういう歴史の裏打ちがある国だから『自由・平等・友愛』とか言っても説得力があるけど、超資産家のお母さんからお小遣いをもらってる人が『友愛』とか言っても、なんか説得力ないんだよなぁ。



 『ベルサイユのばら』のおかげで、フランス革命の年号だけは、未だに忘れない。語呂合わせはいろいろあるだろうが、わたしが覚えたのは『火縄くすぶるバスチーユ』というもの。誰が考えたか知らないが、1789を「火縄くすぶる」だなんて、なんて詩的な表現なんだろう。フランス革命とは一言も言ってないのに、バスチーユをとりまく緊迫感や、キナ臭さまで漂ってくる。

 年号語呂合わせの中には、「いい国(1192)造ろう鎌倉幕府」みたいな、”まんま”なわかりやすいものが多いが、鳴くよ(794)ウグイス平安京とか、ひとよ虚しい(1467)応仁の乱みたいに、その情景まで想像できるようなものの方が、結局は記憶に残るような気がする。

 『ベルサイユのばらカルタ』も、それと似ている。
『そのショコラが熱くなかったのを幸いに思え』というセリフを見ただけで、「あぁ、ジェローデルに嫉妬したアンドレがショコラを投げつけたんだっけ」とか、(す)のところで目を真っ白にしてオスカルが「これだけ・・・」とつぶやくところでは、「殆ど具のないスープを目の当たりにしたオスカルが、庶民の生活が思った以上に苦しいことを知って愕然としたんだっけ・・・」とか、いろんな情景が浮かんでくる。

 しかし、このカルタをはじめ、37年経ってなお、こんなグッズまで発売されるなんて、さすがは宝塚のドル箱だ。
by adukot_u3 | 2010-11-11 01:45 | モノ
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