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10年越し
10年越し_f0046622_101988.jpg 老舗の和菓子屋『とらや』。
今や日本全国、パリにも支店を持つほどの超有名店だ。

 そこの、季節の生和菓子で『ささ栗』という菓子がある。もう10年ほど前に、デパートのショーケースで見て、その形の可愛らしさと色合いに釘付けになった。とらやの和菓子は洗練されているものが多いが、これはその中でも素朴で、どこか懐かしさを感じさせる。

 しかし、季節の生和菓子と言うだけあって、その期間が短い。この『ささ栗』も毎年8月16日~31日の2週間だけだ。毎年「今年こそは・・・」と意気込んでいる割には、なんだかんだやってる間に、気づくと期間が過ぎている。ここ数年はその繰り返しだった。

 今年こそ・・・。実際は、そんなにリキを入れる必要は全くなく、ちょっと電車に乗ってデパートに行くと、カンタンに手に入った。(とは言え、都心のデパートにしかないが・・・)

 間近で見る『ささ栗』は、うす緑色と茶色のコントラストが美しく、ちょこんちょこんとふたつ入った栗を模したあんこがとても可愛らしい。茶色の餡の中には白餡が入っているところがまたニクい演出だ。わたしは、有名店だからとかそーゆーのを全く気にしないタチだが、やはり「とらや」クラスの上生和菓子は、色合いや形が洗練されてるな~と思う。ま、420円(税込)もするから当然か。

 肝心の味の方も、当然のごとく美味しい。さほど甘くもなく、味自体も控え目で突出して自己主張するものがない。調和のとれた優しい味だ。強烈な添加物に慣らされた舌には、逆に新鮮だったりもする。
「食べるのもったいない」と言いつつも完食。大満足!

 まだまだ暑いのに栗?と思ったら、もうとっくに立秋は過ぎていた(今年は7日だったらしい)。実際に、ご近所のお宅の庭にある栗の木は、青々としたイガをたわわに実らせて、重たそうにしなっている。俳句をたしなむわけでもなく季節に鈍感なわたしは、こうして季節ごとの和菓子を見て、自分のズレズレの季節感に気づくのだ。
by adukot_u3 | 2010-08-21 02:46 | グルメ
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