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愛の劇場~男と女はトメラレナイ~
 NHK教育テレビの『愛の劇場~男と女はトメラレナイ~』が面白い。能や歌舞伎、オペラの中から、男と女のすったもんだの話を選び、司会の夏木マリさんが、毎回2人のゲストと共に、それについていろいろ意見を言い合うという、とても教育テレビとは思えない内容だ。

 ちょうど見たのが『通小町(かよいこまち)』という能の話の回で、モテモテな小野小町が深草少将という男性に「百夜通ったらつきあってもいいよ~」みたいなことを言っちゃったばっかりに、彼は雨の日も雪の日も頑張って通っちゃって、九十九夜通ったところで、とうとう死んじゃったという気の毒な話だった。

 その後、絶世の美女と言われた小野小町は、貧しく寂しく老いさらばえて行ったということになってるらしいが、番組に出ていた、どこだかの大学教授の話では、この演目が、「小野小町みたいに、いつまでも美しさを売り物に男心をもて遊んでいると、悲惨な最期が待っている。だから女は貞淑な妻になるのがよいのだ」というようなプロパガンダに利用されていたのでは?と言っていた。なるほど、今も昔もそういうのってあるんだな。そう言えば小町の時代と今は、恋愛至上主義的なところが似てるかも。

 この回のゲストはIKKOさんと、西川史子先生。
小野小町が、寂しく老いさらばえて行ったが、最後まで和歌にプライドを持って生きていたらしいというところでIKKOさんは、「そんな境遇にあっても、和歌という自分を支える術を見出し、プライドを持って生きていたところは尊敬する」と言い、西川先生は、「若いときは自分もそんな高飛車な恋愛をしてきたが、それは長くは続かない。小町ももっと可愛げのある女だったら・・・」と言っていた。

 年とともに高飛車な自分の意識を変えて結婚し、それが今とても心の安定につながっていると言う西川先生に対し、高飛車な意識を変えられずに寂しく老いさらばえて行った(ということになっている)小町を、「尊敬する」と言うIKKOさん。

 IKKOさんは、小町の生き方に、自分自身を重ねて見ていたのかな?という気がした。一般的には西川先生の考え方が良しとされるのだろうが、わたしはどうしても、IKKOさんの方がより女性らしいと感じてしまうし、惹かれてしまう。まぁ、何をして女性らしいと言うのか?という問題もあるが・・・。

 最近、カタカナが読めなくて困っている。この、「~男と女はトメラレナイ~」も、ずっと「~男と女はトロイメライ~」だと思っていた。『トロイメライ』とはドイツ語で「夢を見ること」らしいので、いっそのことタイトルもBGMも「トロイメライ」にしてくんないかな?
by adukot_u3 | 2010-07-25 19:53 | TV・音楽
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