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おかあさん
 電車のドアのそばで、お母さんと10歳ぐらいの男の子がいた。男の子が「おかあさん」と呼んでいたのでたぶんお母さんなんだろうと思う。

 小柄で痩せぎす。茶髪をアップにした髪。白いノースリーブの鹿の子のポロシャツにオレンジのチェックの膝丈パンツ。ヒール仕様の白いスニーカーに、金色のバッグ。
肉のない尖った肩は少し皮がむけそうになっていて、見せブラでもなんでもない普通のブラの紐がノースリーブの袖からはみ出ている。おまけに後ろの方にずれた襟元からは、肌色のクシャッとなった湿布がのぞいている。
10歳のお母さんにしちゃ、えらく老けてないか?

 チラッと横顔をのぞくと・・・ゲッ、意外ときれい。
でもノーメイクに近いのに、取ってつけたような青いアイシャドーに赤い口紅。
窓についた手が別人のようにシワシワで、不釣合いなダイヤモンド?をちりばめた指輪が2つ光っている。カジュアルな服装+変にまとめたアップの髪+豪華な指輪に、お水系の匂いがする。



と、わたしがここまで観察してしまったのは、決して趣味なわけではない。どうもプール帰りらしいこのお母さん、なんとガタガタと動く車内で立ったまま、綿棒で男の子の耳掃除をしていたからだ。

 ゲゲッ!ここでそれをするか・・・(@_@)
男の子は「おかあさん痛いよぉ」と半泣きになっている。お母さんは、電車が揺れようがお構いなく、「こんな汚い耳してる人いないよっ」と怒っている。
そんなこと言われてもさぁ・・・耳の汚れは本人の責任じゃないし。

 見ていてあまりにも危なっかしく、痛そうだしかわいそうなので、
「電車の中で耳掃除するのは危ないですよ」
と、よっぽど言おうかと思った。でも、言ったところでこのお母さんの反応は想像つくし、どうせまたおんなじことをするに違いない。
乗っている間、ずーっとどうしようか考えていた。でも、結局言えなかった。
わたしがこれでもかと観察してしまったのは、そういうワケだ。

 降りる駅が近づいたのか、やっと耳掃除は終わった。と思ったが、お母さんは攻撃の手を緩めない。
家で栽培している「トマト」の成長日記を、夏休みの宿題として提出することにしているらしく、「今日はどう書くのか?」と今度は詰問調の質問攻めが始まった。
そんなの、こんなところでいきなり言われてもさぁ・・・。

 「えっ?なにぃ?聞こえない」
(そんなのあったりまえじゃん?快速電車の中のドアの前なんだからさぁ。聞こえるように言ったら、逆に他のお客さんに迷惑じゃん?ね?ボク)
 関係ないわたしまで、だんだんと腹が立ってきた(;-_-メ)。男の子はお母さんのケンのある言い方で、小さい声がますます小さくなり、ベソをかいていた。
はぁ~っ、お母さんのあまりの横暴さにげんなりし、ひたすら男の子に同情する。

 お母さんのちょうど正面に立っていた若者は、さすがに直視するわけにもいかず、外を見るようなふりをして、チラチラ様子をうかがっている。きっとわたしと同じ気持ちに違いない。

 このお母さん、元々そういう性質なのか、どこか虫の居所が悪かったのか知らないが、いちいち言い方にトゲがあって、愛情が全く感じられない。
乗ってる間じゅう怒られていた男の子だが、実は悪いことはなんにもしてないのだ。
う~む、まさに親という名のパワハラ。やくざにいちゃもんつけられたようなものだ。理不尽にもほどがある。
わたしならたぶんグレるだろう(-。-)y-゜゜゜
ボク、なんとか強く生きるんだよ・・・(;_;)
by adukot_u3 | 2009-08-08 18:06 | 日々雑感
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