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あばれ祭り2009
あばれ祭り2009_f0046622_16203920.jpg 今年も恒例の『あばれ祭り』で帰郷した。
 メインは3日(金)の夕~夜、4日(日)の夕~夜~朝方にかけて。3日(金)は、港の広場に設置した6本の大たいまつの周りを山車が乱舞し、4日(土)は、2基の神輿とともに街中を練り歩きつつ、町外れにある神社に神輿を奉納する明け方までつづく。
 その間、神輿は海に入ったり川に入ったり壊されたりし、最後には燃やされたりする。今年も一日目は、たいした怪我もなく滞りなく終了した。

 ところが・・・
 4日の午前中、ボケーっとテレビを観ていたときに突然、変なサイレンが鳴った。外に出てみると、なんと、家から50mもないようなところから真っ黒い煙が・・・。
「ゲーーーーッ!ヤバい。火事じゃん!」
 入り組んだ路地に小さな家が密集している、漁港のそばの住民にとっては50mでも一大事!ちょっと様子を・・・と思って近づいて行くと、あれよあれよと言う間に、火元から10mほどのところにまで来てしまった。軽自動車すら通れない道幅のせいで、消防車はまだ到着しておらず、警戒線すら張られていなかったからだ。



 家は木造2階建てで、まだ新しい。
 締め切ったドアや窓の隙間から、もう我慢ならないとばかりに煙と炎が噴き出していた。どこかの消火栓からひかれた、細~くて頼りない水が一本だけ、申し訳程度に放水されている。中はたぶん火の海だろう。全焼を免れないだろうことは一見してわかった。
「爆発する・・・」
 一瞬、そう思った。
 昔観た『バックドラフト』という映画の中の、「締め切った室内がある程度燃えてしまうと、燃える気満々なのに、酸欠状態になって一瞬火の勢いが弱まるが、そこに窓やらドアを開けて急に空気が流れ込むと、一瞬にして爆発的に燃え出す」というシーンが頭に残っていたからだ。

 映画では、コンクリートの倉庫のような建物だったが、最近の木造もけっこう気密性は高い。窓やドアが熱で壊れて、「バックドラフト」にならないとも限らない。
 それなのに、のん気に(わたしにはそう見えた)、腕組みしながら数mのところで見物している近所の人たちは、いったいなんなんだろう?意味があるかないかは置いといて、消防車が来るまでは、とりあえず自分トコの水道からホースで水をかけるとか、もらい火をしないように自分の家に水をかけるとか、ついしてしまうような気がするが。
 もし近所の人じゃないとしたら、それは人の不幸を見物しているとしか思えない。
 見物するのは勝手だが、邪魔なんだよ!と、そんなことを短い時間にくるくると考え、消防車の邪魔になる前に退散した。

 その後すぐに数台の消防車が到着し、鎮火したとの放送があった。類焼はないが、全焼とのことだった。
 噂によると、普段はふたり暮らしの家に、お祭りということで親戚が集まって、買い物に出かけたすきの出火らしい。
「さぁこれからお祭りだぁ!」と、買い物から帰って来たら我が家が全焼・・・。
 わたしならもう立ち直れないかも知れない。
 物理的には保険金が出たりで補償されるのかも知れないが、気持ちはそんなもので補填される簡単なものではない。この先あの家の人たちは、ここに住んでいる限りは、毎年巡ってくるこの祭りのたびに、否応なく今日のことを思い出さなければならないと思うと、ほんとうにお気の毒に思う。

 いつもは、たいまつの燃え盛る炎を、「生の火を見ると燃えるなぁ~」と思っていたが、今年はさすがに複雑な思いで見た。
 この日は、この影響で祭りの進行が遅れ、わたしが布団に入った午前4時を過ぎても、まだ太鼓の音が鳴っていた。祭りの日はどこの家も親戚が来ていていっぱいだろうし、ふだんはガラガラな旅館や民宿も、さすがに数ヶ月前から予約済みだ。
 寝るところは見つかったのだろうか・・・?

 太鼓の音が静かになったのは、午前5時を過ぎていた。
by adukot_u3 | 2009-07-07 20:44 | 能登半島
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