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『江戸の世に挑んだ男たち』
「今日の『その時歴史が動いた』に、間宮林蔵が出るよ!」というメールが携帯に入った。わたしの間宮林蔵好きを知る友達が、見逃さないようにとよこしたものだ。

この日のタイトルは、
『江戸の世に挑んだ男たち~伊能忠敬・間宮林蔵・ジョン万次郎~』。
伊能忠敬は日本地図を完成させ、間宮林蔵は樺太(現・サハリン)が島であることを確認し、ジョン万次郎は開国への扉を開いた。鎖国という制限ある時代でありながら、自らの夢の実現に挑んだ人たちというくくりだ。

わたしがなぜ、この中では一番マイナーな間宮林蔵を好きなのかと言うと、例によってマイナー好きだからという理由だけではない。1歳半の時に亡くなった父が、日本領有下の樺太生まれだからだ。
今となってはもう何の接点もないが、北海道のまだ北にあるという距離感と、ロシア領になってしまったというナゾな感じに非常に惹かれ、死ぬまでに一度は行ってみたいと思っている。そんなこともあって、なんとなく樺太つながりというだけで、間宮林蔵には親近感がわくのだ。



間宮林蔵は幕府の役人で、樺太が島だということを突きとめ、とりあえずロシアからの急な侵略の心配のないことを確認した後、その動向を探るために幕府に黙って大陸へ渡る。鎖国破りは当然、死罪だ。
それについて彼は「ロシアの様子を深く探り尽くさずに帰るのでは、大命を命じられた意味がない」と言っている。

はぁ~っ、稚内よりも北の寒い寒いナニがいるかもわからないところに、頼まれてもいないのに、カイロもダウンコートもなく渡るとは。そんな危険を冒して戻って来たところで、お金がもらえるわけでもないし、凱旋パレードがあるわけでもない。

それにこの人、ロシア探査には鎖国破りまでしたくせに、それ以降は、外国人からの手紙の類は、一切封を切らずに幕府に差し出している。外国人との私的な贈答は国禁に触れるからだそうだ。
なにもそこまでしなくても・・・と思うが、この愚直なまでの使命感というか責任感。そこがわたしの好きなところだ。

伊能忠敬は、商家に婿養子に入り、50才で息子に家督を譲った後、江戸に出て天文学を学び始める。40代で老境に入るといわれていた時代にだ。そしてその後、56~71歳で全国を踏破し、日本地図を完成させる。
それが、50歳から新しく学び始めた学問によることもオドロキだが、まず自分に課せられた責務を50歳まできちんと全うするところがまたいい。親と家を放ったらかして家出をしたわたしが、たいしたことをできない理由がよ~くわかる。

ジョン万次郎も立派な功績を残してはいるが、ふたりのようにモノを作りあげる感に乏しいので、わたし的にはイマイチ。
大黒屋光太夫という、船でロシアに流れて行っちゃった人もいたが、この人もおんなじ理由で、申し訳ないが、イマイチ。
とは言え、4人に共通する、未知のものに飛び込む探検家的な部分は、わたしの中にある探検魂を大いに刺激し、非常に惹かれるところではある。

最近、大河ドラマなどの影響だろうが、歴史好きな女子、略して「歴女(れきじょ)」なる女性たちが増えているらしい。
戦国武将の家紋を携帯の待受けにしたりしているらしいが、そんな血生臭い戦場に向かう勇気よりも、やはりわたしは、未知の世界に立ち向かう勇気を称えたい。

⇒【間宮林蔵記念館】
by adukot_u3 | 2009-03-05 02:27 | TV・音楽
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