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本物のヒール
本物のヒール_f0046622_0235729.jpg今日、大相撲初場所初日を観た。昔から相撲大好きなのに、なんと初観戦だ。

特筆すべきは、土俵人生を懸けて出場に踏み切ったと言われる横綱朝青龍と、稀勢の里の一戦。
制限時間が近づくにつれ、館内は稀に見る異様な熱気に包まれた。
大相撲でこんな雰囲気はいまだかつて感じたことはないと、よく観に行っている友達が言っていた。
そのぐらい、異常に盛り上がっていた。

本物のヒール_f0046622_0251646.jpg喚声の渦の中、稽古不十分で、稽古総見ではぶさまな連敗を喫していた朝青龍を、気の強い稀勢の里が投げ飛ばすシーンを思い描いていたわたし。

そんなわたしの希望的観測もむなしく、朝青龍が勝った。
場内は騒然となった。
その中で、得意気に徳俵で仁王立ちする朝青龍を見て、無性に腹が立った。
「稀勢の里なにやってんだよ~」
「稀勢の里しっかりしろよ~」
珍しく、そんなヤジまで飛んでいた。
わたしもできたらヤジりたい気分だった。



稀勢の里が鮮やかに朝青龍に勝っていたとしたら・・・「稀勢の里よくやった~」と、今までにない数の座布団が宙を舞っていたに違いない、と思う。
が、今では座布団が固定されてしまってビクとも動かない。
たとえば、座布団が固定されていなかったら・・・朝青龍が勝ったことで、座布団は飛んだのだろうか?
固定されてしまったせいで、それがハッキリしないところが、余計に気持ちをイライラさせる。

しかし、朝青龍という力士はたいしたもんだと思う。
自分に注がれる、あれだけの負のオーラをエネルギーに変えて自分の力にできるのだから、本物のヒールだ。

この一番でボルテージを上げ過ぎてしまった観客は、結びの一番である白鵬─豊ノ島戦のときは、明らかにトーンダウンしていた。
ここで白鵬が負けてしまっては、横綱の沽券にかかわるというものだ。
若干、初日に弱いといわれていた白鵬だが、なんとか無難に乗り切った。

今日の取り組み、決して認めたくはないが、終わってみればやはり朝青龍一色だったことを認めざるを得ない。
しかし、非難を承知で言わせていただく。
やはり朝青龍の取り口は、横綱のそれでは決してないと思う。
大相撲は単なるスポーツという枠を超えて、日本文化の一部を背負っているからだ。

もしもあのガッツポーズや、必要以上のダメ押しを、会場を盛り上がりのためには必要なものだとして、みんなが同じようなことをやったらどうだろう?それでも許されるのだろうか?

本物のヒール_f0046622_0244738.jpg力士弁当シリーズの「高見盛弁当」1,000円。 国技館の中の食べ物はどれも、味のレベルがとても高い。
by adukot_u3 | 2009-01-13 00:32 | スポーツ
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