歌好き地図好き散歩好き。モットーは『自分で調べて自分で考えて、なるべく自分の事は自分でやる』。さそり座、黒ひょう、AB型女。
by tambow
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カテゴリ:事件・事故( 5 )
車、水没。
叔父の車が海に水没した。
いきさつはこうだ。

ふだん、港の岸壁脇の空き地に車を止めている叔父は、その日の朝も同じようにそこに停めようとした。
海に背を向けてバックしたところ、いつもあるはずの船用の太いロープがなかった。
叔父は、日ごろからそれを車止めのアタリとしていたのだ。

当然、車は後ろから海に転落。
動転した叔父は、沈み始めた車内でなんとか窓ガラスを開けようと格闘したが、さすがに力尽きた。
目の前の道路を、なにごともなく通り過ぎる車たち…。
”ああ、ここでお陀仏か…”と思ったらしい。

ところが、足元に、ふだんはトランクに入っているはずの工具箱のカドが見えた。
近々タイヤ交換をしようと思って、トランクから出して助手席の下に置いておいたのだった。
あわてて工具で窓ガラスを割り、車内から脱出。
叔父が車から出るのと、車が沈んで行くのがほとんど同時だったという。

偶然はそれだけではない。
岸壁まで数メートルのところまで来たとき、なんと、今まさに出航しようとしている釣り船に遭遇。
その釣り人に助けられ、無傷で生還することができた。

夜になって、クレーンによる引き上げ作業が始まった。
車は岸から10メートル、水深4~5メートルのところに沈んでいたそうだ。
場合によっては、この車とともに引き上げられても不思議ではなかったな。
逆さ吊りになった車から吐き出される、ものすごい量の海水を見ながら、あらためてそう思った。

しかし、叔父が助かったのは単に偶然だけではない。
”お陀仏か…”と思いつつも、「窓ガラスを割るものが何かないか?」とあきらめずに車内を探しまくったことや、海に出てからは、泳ぎに邪魔な靴や上着だけを脱ぐなど、冷静さを失わなかったことも、大いに関係しているだろう。

それとやはり、元漁師だということだ。
漁師なら、沈む船から間一髪で脱出した経験は一度や二度ではないはず。
それも真っ暗だったり、氷の海だったり、嵐の中だったり、赤道直下の灼熱だったり…
普通の人ならまず一発でお陀仏だ。

ビックリしたのは、隣に住んでるわたしが気づいた時には叔父はすでに海から上がり、救急隊を追い返し、お風呂に入った後だったこと。
そして、警察の事情聴取に応じながら当然のように濡れた服の洗濯をし始めたことだ。

※ダイバーの手配、クレーンでの車の引き上げ、レッカー移動等で費用は25万円。
 全て保険でカバーできたのが不幸中の幸いだ。
 高齢なこともあり、免許は返納するとのこと。

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by adukot_u3 | 2014-11-25 12:15 | 事件・事故
隣家全焼
と言っても宍戸錠さんちではない。
わたしの実家のお隣が火事になって全焼したのだ。
幸い家と母は無傷で済んだが、世の中いったい何があるかわからない。
宍戸さんちのご近所のように延焼していたら、呑気にブログなんて書いてられないところだった。

宍戸さんちは放火と言われてるが、うちのお隣はどうも天ぷらを揚げた後、きちんと火を消さないまま出かけてしまったらしい。
ついうっかりして、あとでキモを冷やすような経験は、誰でも一度や二度はあるだろうから、本当にひとごととは思えない。
誰もいないしーんとした家の中で油に火がつき、メラメラと燃え上がって家に燃え移る様子を想像するだけでゾッとする。
この寒空の中、家を失くしてしまって本当にお気の毒だが、実家が近所だということもあって、当面はそこに身を寄せることができるらしい。

うちにも火事見舞いということで、銀行や建設会社からお酒やらタオルやらが届いた。
そういえばうちの母が入院したときも、近所の人や同級生のお母さんが病院に寝泊りするわたしにお惣菜をたくさん届けてくれたっけ。
なんでもないときはわずらわしいと思ってしまう田舎の人間関係だが、それは困ったときのための保険のようなものなんだなと、今回つくづく思った。

故・ナンシー関さんと放送作家の町山広美さんによる『隣家全焼』という本がある。
これを見たとき、なんちゅー不吉なタイトルをつけるんじゃと思ったが、まさか自分がその隣家全焼に遭うとは。
これからまだまだ寒さは続く。
とりあえずは火の用心。
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by adukot_u3 | 2013-02-09 09:26 | 事件・事故
マインドコントロール

女性占い師にマインドコントロールされていると言われている、オセロの中島知子さんのことがとても気になっている。
どうしてかというと、わたしも昔、危うくそうなりかかった経験があるからだ。
今まで断片的にしか人に話したことはないが、最近はもう記憶もアヤシくなって来て、とりあえず憶えていることだけでも書いておきたくなったので書いておく。

●占い師との出会い
今から約20数年前のこと。
休みの日に買い物に行く街で、占いをする女性(A子)に声をかけられた。
もともと占い嫌いなので、どうせ胡散臭いに決まってると思い「興味ありません」と言って断った。
が、そこに買い物に行くたびに顔を合わせてしまうので、なんとなく挨拶ぐらいは交わすようになっていた。
今思うと、その時点で既にわたしはアタリをつけられてたんだと思う。

若かりし頃のわたしは、人並みにいろいろと悩みがあった。
そんなもんもんとした時期に、またあの占い師と出合った。
「絶対に変なものじゃないから、1回だけ試しにやらない?」と言われた。
魔が差したのか、そのときはなぜかやってみてもいいかと思った。
たぶん、飛んで火に入るなんとやらだったと思う。

そこで、前世は切腹の介錯人だったとか、性格や家系に問題ありだとか、さんざんなことを言われてとんでもなく凹んでしまう。
今だったら笑い飛ばすかぶっ飛ばすところだが、当時はまだ若かった。
それよりなにより、わたしの唯一のウィークポイントである実の父のことを言われた瞬間、相手のドロップキックを真正面から受けてしまった。

あまりのショックに正気を失い、とあるモノを買わされてしまう。
買わされてと言うか…まぁつまりは自分で買ったんだけど…。
そこで、こつこつ溜めた人生最高額の貯金はすっからかんになった。
今思えば、そういう自分の内面的な事情で、自ら足を踏み入れてしまった感もあったと思う。

●占い師の豹変
これはイケると思ったのだろう、しばらくしてA子の態度が変わった。
実は「○○という宗教団体とつながっている」と。
「どーーーーーーゆーーーーーーーこと!!」
わたしは烈火のごとく怒りまくった。
後にも先にもあんなに怒ったことは、今までない。

でも、どんなに怒ったところで後の祭り。
そんなの、つながってないわけないんだから。
貯金はたいてわけのわかんないモノ買っといて、宗教とのつながりもなにもないもんだ。
馬の骨の言うことを真に受けた自分も自分なのに、そのお目出度さ加減が全くわかっていない。
ここらへんの整合性のなさがもはやおかしいと自分でも思う。

相手の「あなたを救うために仕方なくウソをついた」と本気で思ってるトンチンカンさに余計に腹が立った。
「遊ぶ金が欲しいから騙しました」と言われる方がまだマシだ。

●占い師の誤算
A子は、わたしに対して伝家の宝刀を抜く時期を見誤ったのだ。
幸か不幸かあまりの怒りのお陰で、わたしのショックはかなり軽減された。
マインドコントロールなんてくそくらえ!
「復讐してやる…」
それまでの反作用からか、そこから先は怒りのボルテージの上昇につれて、わたしの無鉄砲というか向こう見ずと言うか、良くない面が思いっきりでかい顔をすることになる。

しばらくしてA子から、あなたの担当が決まったから来てくれと連絡があった。
はて?何の?と思ったが「わかりました」と素直に返事をしておいた。
これからは「初めは疑っていたが、今は納得している純粋な人」を演じることにしたのだ。
当然、復讐のために。

行ってみると、そこはその団体の支部で、普通のオフィスビルの一角にあった。
セミナーとかをやる所と見た目は何ら変わらない。
なんだかんだ言いつつお金あるじゃん?と思った。

どうやらわたしはもう入信者扱いになったらしい。
なにか、大口契約の投資家のように、入れ替わり立ち代り人が挨拶に来て、下にも置かない歓迎ぶりだった。

担当は、少々ふくよかで、パッと見そこそこキレイな30代前半の女性だった。
ただしこの人、ふとした時に顔を背けたくなるような口臭の持ち主。
ありがたいことに、そのおかげで、あちらの言うことに押されぎみなときにも、「いやいや騙されちゃイカン」と真っ当な判断ができた。
それ以降、案外こういう原始的な感覚が、最終的には身を守るのかも知れないと勝手に思っている。

●短期合宿への潜入
その後しばらくして、その担当から連絡があった。
「週末に2泊3日の研修があるから、是非参加して理解を深めて欲しい」と。
お金はたしか1万円。もちろん行くつもりなんてなかった。
でも、コイツとただ話をしてるだけじゃ何も進まない。
このさい、どういうところか探ってやれと思って、参加することにした。
万が一のことを考えて、会社の同僚には「月曜日の早朝に電話がほしい」とだけ言っておいた。

金曜日、仕事帰りに集合したのは30人ほど。
チャーターしたバスで現地へと向かう。
内容は何も知らされていない。どこに行くかすら知らされないのだ。
バスの中では自己紹介をしたり、質問されたり、歌を歌わせられたりする。
わたしたちを外界の情報から遮断するためだ。
行き先がどこか突き止めるために、閉められたカーテンの隙間から見える景色と、車体の左折右折に神経を集中しようとしていたわたしはイライラした。

旅行会社のミステリー企画じゃあるまいし、いい大人がどこに行くかもわからない状態で、何の疑問も抱かない方がおかしい。
乗り込んだ人たちは、このときもはや、軽くマインドコントロールされていたんだと思う。

都内から約1時間。着いたところは、会社の保養所のようなところだった。
頭の中の地図を駆使したお陰で、場所はだいたいわかった。
すでに50人以上の人が小さな体育館のようなところに集まっていた。

そこでも自己紹介をしろと言われたが、人のを聞いていてビックリ!
弁護士や医者、企業の経営者がちらほらいたからだ。
「あんたらこんなとこで何してんの?日本はこんなんで大丈夫かいな?」と思ったことを憶えている。

もう疲れたので早くお風呂に入って寝たいと思ったが、今度はみんなでゲームをしろという。ハンカチ落とし。アホらしすぎ。
その後もガイダンスだの何だのと、なかなか寝かせてくれない。
結局、お風呂に入って寝たのは午前2時ごろだった。

●人々の変化
翌朝、起こされたのは6時。当然、寝不足でボーッとしている。
食堂で食事を終え、カリキュラムの説明のあと研修が始まった。
午前8時から、昼食、夕食、をはさんで延々と、なんと22時まで。
配られたテキストを読んだり、書かされたり、歌を歌わせられたりと、とにかく忙しい。
そして眠い。
内容は???ということが多くて、最初のうちは心の中で「んなアホな」とツッコミを入れながら聴いていたが、とにかく猛烈に眠いので、それも途中でできなくなった。

次の日は朝8時から、昼食をはさんで18時まで。
途中で、周りの人の明らかな変化に気づいた。
最初のうちはトイレでの雑談でも「なんかよくわかんないね」だったのが、だんだん「なんかそんな気がしてきた」になり、研修が終わりに近づくにつれて、テキストの内容を暗記したり、得意げに振りかざす人が増えてきた。
そしてそういう人たちは、そうじゃない人たちをまるで劣等生を見るかのように、見下し、優越感に浸っているように見えた。

そこに至るまでの助走期間があったにせよ、短い期間でそんなことが起こることに、かなりショックを受けた。
マインドコントロールがどういうものかは良く知らないが、その人たちは、何かにコントロールされていると言うよりも、親が喜ぶから勉強する良い子のように求められることに従うことで喜んでもらえる、それが嬉しくて自ら進んでやっているように見えた。
それがすごく不思議な感じがした。

夕方、すっかり打ち解けた感じのみなさんと一緒に、またあのバスでオフィスのある場所までゲームをしたり歌を歌わされながら帰った。
戻ってからも親睦なのかなんなのかわからないが、長渕剛の「乾杯」を歌わされたりと、なかなか帰してくれない。
「乾杯」みたいな恥ずかしい歌が嫌いなのと疲れで、わたしは辟易していた。
でも、口臭で正気に戻ったときのように、嫌いな歌を無理やり歌わされたことで、「わたしはここにいるべきではない」とはっきりとわかった。

●執拗な誘い
そこから戻ってしばらくは、なんか人間不信っぽくなって「もう復讐とかどうでもいいや」と思いかけていた。
が、そんななかでも、A子や他の人から何度も連絡があり、着物だの化粧品だの、非公開の展示会に必死に勧ってきた。
しまいには、どこどこの電話ボックスで仕事の売上げ金を忘れて困ってるからそれをしばらく補填するお金を貸してくれないかと言い出す始末。
オレオレ詐欺かよ。
「警察に被害届け出そうよ、一緒に行ってあげるから」と言うと、しどろもどろになって、その話は急に終わった。

●ささやかな復讐
そんなこんなで、あんまりしつこいので、次第に復讐の虫が復活してきた。
やはり腹いせになんかしないと、このままじゃどうにも収まらない。
でも、あの研修に参加して、一人で何かやろうというのは無謀だし、ミイラ獲りがミイラになるだろうことはさすがにわかった。

とりあえず、何とか買ったモノを突き返してやりたい。
そして、できることならお金も返してもらいたい。
考えた末に、弁護士に頼むことにした。
当時はネットなんてないので、本屋で弁護士名簿みたいな本を立ち読みし、こっそりメモった。
そのうちの何人かに電話をし、一番感じのいい弁護士にお願いすることにした。
弁護士なんて直接会ったこともないし、バカな小娘の儲かりもしない依頼を
受けてくれるのか不安はあったが、やってみないことには何も進まない。

選んだ弁護士はラッキーなことに当たりだった。
会ってみると、とても丁寧で感じのいい人だった。
今までの経緯と、研修の詳細を話すと、
「大丈夫です、100%戻って来ますよ」
という返事。
それから約1ヵ月後、めでたくホントにお金は返ってきた。
あまりに早すぎて拍子抜けした。

そこから10%、来日オペラを見るぐらいの金額を弁護士に支払った。
おかげで、弁護士にもいろいろいることがわかったし、気後れすることもなくなった。
身の丈に合った復讐と社会勉強ができたと思う。
なによりその後、身内のドロドロの相続問題に巻き込まれた時には、この経験が大いに役立った。
こういう類の経験は、ほんのちょっとの事でも、劇的に役に立つもんなんだなと思った。

●中島さんについて思うこと
元に戻るのはかなり難しいと思う。
本人にしてみたら、全部自分の意思でしてることで、それを邪魔されるんだから、なんでこんな理不尽なことをするのかとみんなが敵に見えていることだろう。

昔、飯星景子さんにそういうことがあったとき、父親の飯干晃一さんが、必死になって奪還したことがあった。
その時、飯干さんは、「娘が宗教に入ったことよりも、そうなるに至った心の乾きの方が心配だ」と言っていたのがとても心に残っている。

中島さんの心の乾きがどういうものだったかはわからないが、マインドコントロールを解いたとしても、そこの部分が解決しない限り本当に安心はできないんじゃないかと思う。
キーは、ご家族と中島さんが、根っこのところでちゃんとつながっているかどうか?だと思う。
やはり最後の最後は身内だと思うから。
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by adukot_u3 | 2012-02-17 19:37 | 事件・事故
東京ドームシティでの事故

東京ドームシティのアトラクション『舞姫』から男性が転落して亡くなった。
ビジネス系ニュースは、経営トップの責任と企業のコンプライアンスがどうしたこうしたと小難しいことを言ってるし、ワイドショーでは、アルバイトの点検が手ヌキだとか、乗った男性が大柄だったからだとか、突っ込みまくり。

 どうやら原因は、安全バーがロックされていなかったところにあるらしい。企業側にもアルバイトにもそれなりの責任はあるのだろうが、わたしの中で最も素朴な疑問は「この男性は安全バーがロックされているか自分で確認しなかったのかな?」ということだ。
 最近の安全バーは、適当なところで一旦逆に戻すとカチッと音がしてロックされるようになっている。アルバイトの人が確認するしないにかかわらず、自分で2、3回ガチャガチャ動かしてみるのが普通だと思っていたが、それは普通じゃないのかな?
  わたしが見たキャスターやコメンテーターの中でこのことを指摘していたのは、「最後に自分を守るのは自分」と言っていた鬼嫁・北斗晶さんだけだけだった。さすが元デンジャラスクィーン。
雁首揃えた他のそうそうたる面々はなんだろう?亡くなった方への配慮だろうか?だとしたら配慮ってなんだろう?

 『舞姫』には何回か乗ったことがある。2人×2人の背中合わせの4人乗りで、狭い敷地に組まれたレールの上をちょこまか走る小型のコースターのようなものだ。

 レールの上を走る台車と、その上の人が乗る部分が、真ん中の一点で固定されているだけなので、進行方向に関係なく、乗っている人はくるくる回る。よくあるキャスター付きの事務用の椅子、ちょうどあんな感じだ。

 普通のアトラクションなら、どんなに急カーブでも急降下でもある程度のタイミングがわかるので、遠心力がかかる側の足を踏ん張ったり、どっかにつかまったりもできる。
 しかし『舞姫』の場合、「もうすぐ急カーブが来るな」と思った瞬間にくる~んと一回転して、タイミング悪いと後ろ向きになったまんま「あれ?カーブは・・・」と首をひねったとたんに急カーブに突入したりするので、遠心力がもろにかかって体がのけぞったり、首が軽いムチウチっぽくなったりもする。
 早い話が、人間の防御本能の裏をかいたような乗り物なのだ。

 そんな見た目に比べて意外に危ない『舞姫』なのに、居並ぶ絶叫マシーンに囲まれたあの場所では、どうしても地味で、それほど危なくないように思えてしまう。今回のように、安全バーのロックを目視確認だけで発車させてしまったのも、そんな緊張感のなさが原因のひとつだったのではないかと思う。
 これがぐるぐる何回転もするコースターだったら、まずそんなことはしないだろう。でも実際は、そういう回転系のアトラクションほど遠心力が座席側に働いて、落ちるようなことはなかったりもするんだけど。

 わたしは昔からジェットコースター大好きで、それこそ荒川遊園から富士急ハイランドまで、関東近圏の遊園地はほとんど制覇している。それなのに、あるとき急に怖くなって、以来全く乗れなくなった。それどころか今では高所恐怖症で、歩道橋すら渡るのも怖い。いったいこれはどういうことかと思ったが、どうやら老化現象の一種らしい。

 でも、最近のアトラクションはどんどん危険になり過ぎていて見ていてハラハラする。ラスベガスにあるこれなんて、とんでもない。今では乗れなくて良かったなと思ったりもする。



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by adukot_u3 | 2011-02-04 08:10 | 事件・事故
わたしの池田小事件
大阪の池田小事件の当時2年生だった児童たちが卒業式を迎えたという記事を見た。
この事件のニュースを見るたび、わたしのなかでは被害にあった児童たちを悼むより先に、フラッシュバックするあるできごとがある。

池田小事件の直後、一週間も経ったか経たないかぐらいのときだったと思う。
仕事の打ち合わせ中に、親戚のA子の家の隣のおばさんから電話がかかって来た。
何かあったときのためにと連絡先は教えてあったものの、実際にかかって来たことは今まで一度もない。
いったいなにごかと恐る恐る電話に出ると・・・。
「Yちゃん(わたしのこと)、大変よ!さっきまで家の外で若い男がA子出せ出せ~!ってすごい剣幕だったんだから。ぶっ殺すとか刺してやるとかって、家の周りのもの蹴っ飛ばして暴れてたの。それでガキが行ってる学校教えろって言うのよ。もうあたし恐くて恐くて・・・」

A子は数年前に離婚し、小学生の女の子とふたり暮らしだった。
一緒に暮らしていた母親は2年ほど前に突然亡くなり、残された借金やなにやらでまだまだ落ち着かない日々を過ごしていた。
そんなときA子は、ちょっとしたことで10日間ほど入院することになり、まだ小さい子供の世話をするために、わたしはしばらくそこから通勤していた。
チンピラもどきの若い男が怒鳴りこんで来たのは、そんな時だった。

夜になってA子の家に帰宅すると、待っていたかのように男から電話がきた。
「テメエも一緒にぶっ殺してやる」
「刺されたいのか」
そのセリフは、テレビや映画では聞いたことはあるものの、電話口とはいえ肉声でのそれは、想像をはるかに超える恐さだった。
A子がなにをしたかぐらいは想像がつく。
母親の借金云々とはまた別に、昔からお金と男のトラブルが絶えなかったからだ。

翌日、警察に電話をした。
しかし、男女間のことだとわかると、とたんにトーンダウンした。
痴話げんかの仲裁などしていられないということらしい。
ストーカー被害に遭った人が、「警察は事件が起こらないと何にもしてくれない」という話をよく聞くが、まったくその通りだと思った。
特に男女間のことについては「そちらも悪いんでしょ」という姿勢がアリアリと伝わってくる。
まったくアテにならないことがわかったので、わたしは用心のために、人通りの少ない駅までの山道の往復をタクシーに変えた。

数日後、すぐそばからかかってきた電話は、今にも怒鳴り込んで来そうな勢いだった。
警察がアテにならない以上、自力でなんとかしないと、毎回刺すだの殺すだの言われつづけることになる。
わたしは意を決して男と直接会うことにした。
闇雲に会っても怖いので、今できる法的措置については、法律に詳しい人に相談した上で心構えをしておいた。
場所は、幹線道路沿いで、人がたくさんいる結婚式場横の喫茶店。
何かあった時には目配せで即座に警察に連絡してもらうように、ちょっと離れたところに隣のおばさんにスタンバイしてもらった。

山小屋風のその喫茶店に現れたのは、180cm以上 はある堂々とした体躯の若い男だった。
逆光のせいもあって、それはさらに大きく見えた。
その体とは不釣り合いな童顔に、わたしは少し戸惑った。
男は最初、電話とは別人かと思うような静かな話ぶりだった。
こんな男でもきちんと話せばわかってくれる、そう思って少し安心した。
しかし、わたしの言い方が少しでも気に障ると、キッと睨み、瞬間的に立上がって殴りかからんばかりの勢いだ。
その度にわたしは、オェーッと口から心臓が飛び出しそうになるほどドキドキしたが、うろたえると甘くみられると思い、必死に冷静なフリをした。
周りを見ると、わたしたちの異様な雰囲気を察したウェイターが、心配そうにこちらの様子をうかがっている。

男が怒るのも無理はなかった。
A子とこの男がどういう関係なのかは知らないが、お金を貸した相手とは突然連絡がとれなくなり、督促が自分の勤め先や住まいに来るのだから。
おまけに、A子が入院したのはちょっとした病気などではなく、子宮外妊娠だった。
相手は子供の父親でも、この男でもない、私も知らない別の誰かだった。
「A子にはちゃんと連絡するように言うから、とにかく病院や学校にだけは行かないで欲しい」
そう伝えると男はとりあえずは素直にうなずき、なんと伝票を持ってレジへと歩き出した。
さすがにそれは恐いので丁重に断ったが、わたしは一瞬この男に申し訳ないと思った。

その日の夜には電話はかかってこなかった。
A子には「今日中に男に連絡をとって話をつけること」と念押ししておいたからだ。
さすがのA子も男に病院に乗り込まれちゃ困ると見える。
これで少し安心して眠れる。
そう思ったわたしが甘かった。
男とN子との間にどんな話し合いがあったのかは知らないが、翌朝、ついに男は子供の小学校に乗り込んだのだ。

事務員の制止を振り切り、怒鳴りながら堂々と正面玄関をつっ切って、子供がいる教室へ向かう階段を駆け上がる男。
追いかけて来た事務員の男性2人と校長とが踊り場で取っ組み合いになった。
すわ二度目の池田小事件が起こるかと思われた。
しかし、子供たちの教室の数メートル手前、すんでのところでなんとか取り押さえることができた。
男が丸腰だったことが不幸中の幸いだった。
生徒にも知れることなく何とか事なきを得たのは、池田小事件のあと、先生方が全員で対策を立て、何度もシミュレーションをして下さっていたお陰だった。

次の日わたしは、隣のおばさんと一緒に校長室に呼ばれた。
「大ごとにならなくて本当に良かったですね」
穏やかにおっしゃる校長と担任の顔を、わたしたちはまともに見られなかった。
もう十分に大ごとなのに、それをなにも咎められないことで、余計に身の置き所がなかった。
警察沙汰にしていたら、時期が時期だけに、格好のニュースになったに違いない。
子供達を好奇心の餌食にすることなく収まって本当に良かったと思った。

ホッとしたのもつかの間、これで事は終わらなかった。
少しは懲りるかと思ったわたしの考えは、まだまだ甘かった。
警察沙汰にならなかったことが、かえってつけあがらせてしまったのか、その日以来、男の電話は益々ひどくなった。
あんなに怖い思いをしたのに、実はなんの解決にもなっていなかったことに、ひどく落胆した。
警察に電話をして事情を説明したが、またしても彼らは話をはぐらかすのだった。
男をA子が入院している病院に行かせないために、何度かこっちからも電話をしていたが、A子が誠意ある対応をしない限りわたしにできることはなにもない。
もう限界だと思ったわたしは、ついに男に病院名を教えた。
「殺してやる!」そう言って男は電話を切った。

すぐに隣のおばさんに電話で経緯を説明し、学校に子供を迎えに行ってくれるようお願いした。
A子には、男に病院を教えたこと、そして今そこに向かっているだろうことを告げた。
彼女はさすがに慌てていたが、この期におよんでわたしに
「病院に来てよ」
と言った時には唖然とした。
いったいこの人は、自分のしたことがわかっているのだろうか?
「悪いけど、あんたと心中するつもりはないから。今から自分で110 番しなさい」
そう言って電話を切った。
その瞬間、病院で暴れる男と、逃げ惑う女性たちの悲鳴が聞こえるような気がした。
もし警察が間に合わず、男が生まれたばかりの赤ちゃんや若いお母さんたちを傷つけるようなことにでもなったら・・・わたしはきっと地獄へ堕ちるだろうと思った。

でも、これ以上はもうどうしようもない。
そうは思っても、なにかしないではいられなかった。
何か他にわたしに出来ることはないかと考えた。
警察よりも早いもの・・・病院だ!急いで電話で事情を話し、病院の警備強化をお願いした。
この時の受付の対応が、いやに冷静だったので不思議に思ったが、産婦人科病棟ではこの手のトラブルはままあることだと、後で知って驚いた。

しばらくしておばさんから、子供は大丈夫だからと電話があった。
ひとまず安心はしたが、わたしがしたことは果たしてこれで良かったのだろうか?子供の元へ向かうタクシーのなかで涙があふれてきた。

しかし、110 番はさすがに早かった。
玄関以外からの来客をシャットアウトし、待ち受けていた私服警官が、見事に男を取り押さえたという。A子はこの時、どういう思いで見ていたのだろう。
幸いにもニュースにはならずに済んだが、毎年この時期、池田小事件の話題が出る度に想い出す、わたしのなかの大事件だ。

以前からギクシャクし始めていたわたしとA子の関係は、この事件をキッカケにさらに悪化し、とうとう去年から音信不通になった。
その後、どういうわけか大金が転がり込んだという話を風のたよりに聞いた。
どういう理由だったかもう忘れてしまったが、弁護士から「子供には近づかないように」との書面が届いた。
子供はどうしているだろうか?それだけが唯一の気がかりだ。
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by adukot_u3 | 2006-03-24 09:14 | 事件・事故