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東寺
東寺_f0046622_034368.jpgお盆の飛行機代は高い!
今回はそれを避け、実父の供養がてら新幹線で京都に寄ってからの帰省を計画。
往復飛行機代よりは安くなるようにしたいので、ホテルはR&Bホテル。 安い・きれい・駅激近でこの値段はスバラシイ!
そして帰りの特急は北陸新幹線開通のあかつきには消える運命の「急行能登」。
この電車、「急行能登」と名乗ってるわりには、特急だし、能登には行かないし。。。という変な電車だ。たしかに車両は「急行」クラスだけど。


東寺_f0046622_0334657.jpgせっかく夏の京都に行くんだから、川床でハモに冷酒なんてのもいいなぁ…なんてことを考えていたが、京都駅に着いた瞬間からどうでもよくなった。
この日の最高気温34.7度・・・。
バスを待つ超長蛇の列、列、列。ロータリー全体がゆらゆらと揺れている。 暑い暑いとは聞いていたが、これほどとは・・・。
日焼けしたくないので長袖をはおりたいが、はおると確実に体温が上昇し、熱射病になる気がした。根性ナシのわたしは、タクシー代に1300円も使ってしまった。
大谷祖廟の供花を水に浮かべて作った花文字が、唯一涼しさを感じさせてくれた。
そして、その日の予定は総崩れ・・・ ビールへ一直線!根性なし。


立体曼荼羅翌日、NHKの番組で見て以来、ぜひ本物を見てみたいと思っていた「立体曼荼羅(まんだら)」を見に早朝から「東寺(いきなりお経が流れます。注意)」へとくり出す。
「立体曼荼羅」とは、大日如来を中心とする21体の仏像によって、弘法大師の密教の教えを表現したもので、それらが壇上にずらーっと並ぶさまは、まさに圧巻。
「撮影禁止の講堂内は薄暗いが、仏像一体一体にずしりとした存在感があり、TVを通して感じた不思議な空気感が、さらにリアルに感じられる。

「あの不思議な感じのする場所に行きたい! 」
何も調べず、ただそれだけで来てしまったが、本物を目の当たりにしてビックリ! なんと、21体すべてが国宝、重要文化財だったのだ。
そう思って眺めると、教科書でご尊顔を拝したような気もするお方がちらほら。そんな方々が、こんなところに集合していらっしゃるとは・・・。

敷地内には、同じく国宝の五重塔や金堂もある。 そしてダメ押し!「世界遺産」なのだ。
国宝、重要文化財だからいいってもんでもないが、じっくり拝見すると、やはりこのクラスの仏像は「凄み」が違う。
それを、これだけいっぺんに見れるというのは、ぶっちゃけ、かなりお得だ。
京都駅からも近くて歩けるし、ぜひおすすめ。


堂内の説明書きには、
『「人間」とは間(あいだ)的な存在である。堕落もするし悟りもする。生と死、人と人。そういうものの間にいるのが人間である』とある。
あっ!と思った。
良く言われる、”人と言う字はお互いが助け合って・・・”とか、人と人の間にいるのが人間とかいう話を聞くが、そんな薄っぺらいもんじゃなかったのだ。
人と人の間にもいるし、邪悪と善良の間にもいる、生きるとは生まれてから死ぬまでの間のこと。
いろんな間にいて、それをイコライズするのは自分。
密教の教えがどんなものかはよく知らないが、わたしは勝手にそう解釈した。
 ↑ 例えばこんな感じに。

もう少し涼しくなったころにぜひ、再び訪れてみたい。
by adukot_u3 | 2008-08-19 00:35 | 散歩・旅行
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