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武相荘(ぶあいそう)
武相荘(ぶあいそう)_f0046622_13555342.jpg武相荘(ぶあいそう)に行ってきた。
言わずと知れた、故白洲次郎・正子夫妻の家だ。
と言いつつ、わたしが知ったのはここ数年、メディアが騒ぎ出してからだ。

実業家の家に生まれ、後に吉田茂首相の懐刀として活躍した白洲次郎と、伯爵家ご令嬢で、随筆家として知られる妻正子が、戦後の食糧難を見越して移り住んだ東京郊外にある古民家で、公開されてからはまだ十年も経っていない。

新宿から急行・各駅停車を乗り継いで35分。
新興住宅地を突っ切る幹線道路を駅から10分ほど歩き、路地を入ってすぐ、小高い丘がまるごと敷地になったようなところに、茅葺きの母屋、離れ、納屋などなど、田舎の農家そのままの形が残されている。周囲の家々の真新しさとのギャップが不思議なコントラストだ。

武相荘(ぶあいそう)_f0046622_1356739.jpgが、当然ただの農家然としているわけがない。
あちこちにかなり手が入れられており、さすがに趣味が良く洗練された印象だ。
建物は意外と質素な感じだったが、結婚のときにお父様からもらったという、当時のサラリーマンの年収25年分相当の車の写真や、その後の名車遍歴や、展示された器や着物、調度品の類を見ると、なんだかんだ言ってもやはりお坊ちゃまとお嬢様なんだなぁという気がした。
ここで食べられるという正子さんご贔屓の、青山のレストランから取り寄せる、ランチの洋風弁当(要予約)はなんと3,150円だ!

次郎さんの、気骨ある生きざまは確かに素敵だ。
しかし、このところ急にメディアにとりあげられ出した理由はたぶん、イケメンだったからだろう。
セレブでイケメン、そして185cmの長身。庶民にとって、これはもう黄門さまに印籠を出されたも同じではないか。そう思うのは私の穿ちすぎか?

酷暑のなか、葺いたばかりの屋根の美しさは格別だった。

【武相荘HP】
武相荘(ぶあいそう)_f0046622_13561831.jpg
by adukot_u3 | 2008-08-06 14:06 | 散歩・旅行
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