知る人ぞ知る、葛飾花火大会。
早い話、あんまり知られてないってことなのだが、寅さんで有名な柴又の河川敷で毎年行われるこれが、なかなか素敵な花火大会なのだ。
まず、空いている。
知られてないから、会場は意外と空いていて、始まってから来ても十分座れる。
そして、見やすい。
河川敷が打ち上げ地点となり、土手の斜面に座って見る形になるので、とっても見やすい。中には寝っころがって見ている人もいる。しかし、空いているので、それについてとやかく言われることもない。
極めつけが、乱れ打ち。
スポンサー名を告げるでもなく、キョーレツなBGMのもと、10000発を1時間でただただ打って打って打ちまくるさまは圧巻だ。
後ろに居た、いまどきのカップルに会話のすきを与えず、「やべぇ~すげぇ~」しか言わせないのは立派。
とにかくそのパワーに圧倒される。
「葛飾区、財政は大丈夫か?」と心配になるほどだ。
ふだんは言わずと知れた「矢切の渡し」の渡し舟が、の~んびり往来する界隈なのだが、年に1度、轟音鳴り響く様子は、まるで「♪あばれ祭りにさも似たり~」。
ゆかたの若者がたくさん増えるのはうれしいが、着方がめちゃくちゃ汚いのに辟易。お母さんもわたしとおんなじぐらいだろうから、知らないのかも知れないけど、それでもちょっとひどすぎやしまいか?
男の子はジーンズなら腰ではくくせに、どうしてゆかたの帯をウエスト高く結ぶのか?子供のころ着たのとおんなじだと勘違いしてるのか?
女の子がまたヒドイ。胸ははだけてるし、おはしょりはぐじゃぐじゃ、背中もくちゃくちゃ。洋服だと何とかごまかせていた姿勢の悪さも、着物を着ると余計に目立ってしまっている。もしかしたら自分で着たのかなぁ?
べつに「美しいキモノ」だとか「すてきな奥さん」みたいに着ろとは言わないけど、もうちょっと何とかならないのか・・・『夜目遠目傘のうち』と言うではないか。
などと言うグチも、ビールとバンバンあがる見事な花火に雲散霧消~
ゴキゲンな夜なのだった。
「♪わたしの~お墓の前で~」という、とっても似つかわしくないBGMをバックに、野太い嬌声が入りますので、再生には要注意!!