歌好き地図好き散歩好き。モットーは『自分で調べて自分で考えて、なるべく自分の事は自分でやる』。さそり座、黒ひょう、AB型女。
by tambow
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原発をちゃんと考えてみる
原発を考える前に
行ったことのないところを旅行する時、わたしたちはまず地図でそれがどこにあって、周りはどういうところかを調べる。
それと同じように、原発と正しく向き合うためには、原発がわたしたちの生活のどこに、どのぐらい、どのように関わっているのか?を知る必要がある。
やみくもに神経質になったり、わからないからと、ただの傍観者になるのは、誰かの思うツボ。ズッポリはまらないためにも、まずはそれらを確認してみる。


原発由来の電気はエネルギー全体の 6.5%!
生活するには電気やガスなどのエネルギーが要る。
その原料となるのが石油、石炭、天然ガス、ウランなどの一次エネルギー(ほどんど輸入)。それらを、電気やガソリン、灯油や軽油など、二次エネルギーに変換して、わたしたちは使っている。

二次エネルギー全体の、電気が占める割合は24%。
そのうち原発によって作られているのが27%。
0.24×0.27=0.648≒6.5%

原発によって作られている電気の割合は、なんとエネルギー全体の6.5%
わたしたちが今、議論しているのは、6.5%のことについてだということをまず認識する必要がある。図で描くとこんな感じ。
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これは、経済産業省資源エネルギー庁エネルギー白書2010というところにちゃんと書いてある。


石油はしばらくはなくならない
石油はあと2~300年ぐらいは無くならない。とりあえず100年以内に「エネルギー不足」になったりはしない。(エネルギー環境問題研究所代表 石井 彰)
石油がなくなる…と省エネやってるのは日本だけ。(中部大学教授 武田邦彦)

石油が今度どれぐらいもつか?については、「日本エネルギー経済研究所」の『2010 OIL NOW』(PDF)という資料に、2009年末の可採年数は53年となっている。
でも、53年で石油がなくなってThe END!ということではなく、近年の新規油田の発見や油田からの回収率の上昇によって、可採年数は実は年々長くなっている。
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どっかの資料を見て「年々可採年数が増えるなんてあり得ない。いい加減なことばっかり言って信用ならん」と思っていたが、信用ならんのはわたしの方だった。

とりあえず、20年や30年でなくなることはなさそうなので、「石油がなくなるから」とか「CO2削減には原発」とかいう文句に惑わされないように、ここはしっかり押さえておく。

どんな素晴らしいエネルギーも、地球規模である程度使い続けていれば、環境のバランスに影響を及ぼすことはたしか。
それを修正したり、新たなエネルギーを開発したり、その時々に応じたしなやかな対応ができるのがほんとうの強さであって、石油とか自然エネルギーとかは、ただその対応の一形態に過ぎない。
でも生活に密着したエネルギー利権がおいし過ぎるせいで、なかなかしなやかに行かないのが難しいところ。


これからのエネルギー計画
原発の原料のウランは実は、石油に比べて数分の1、石炭の数十分の1と極端に少ない。(小出裕章・京大助教)

原発は、ウランの量が危うくてヤバいのに加えて、
使用済核燃料のプールの空きがあと6年弱しか余裕がない。
六ヶ所村の再処理工場が稼働できなければ、原発は、耐用年数よりも使用済核燃料プールの空き容量で行き詰まる。(自民党 河野太郎

石油もしばらく無くなる心配はないのに、こんなに危いものなんでやってんの?という感じ。
すぐにも止めたいのはヤマヤマだが、経済に影響があると言うなら、絶対になし崩しで元の木阿弥にならないことを確約した上で、段階的に縮小して、最終的になくすようにすべき。
そしてそれまでに、自然エネルギーや、天然ガス、メタンハイドレート、尖閣諸島の海底油田など、なるべく中東の石油の値段に翻弄されないような手を考えないと。


ロスを少なく効率化する
資源のない日本、限られた輸入資源でエネルギーをまかなうには、効率化がかかせない。

(1)エネルギーの変換効率を上げる
一次エネルギーから二次エネルギーへこ変換する時に、30%ほどのロスがある。
ここを小さくすれば、そのぶんエネルギーの量が増えるのとおなじこと。
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(2)送電の効率を良くする
「電気を直流で送ると、今の交流よりも効率が50倍良くなって、さらに電線を30%太くすると1万キロ先へ送ることが出来る。長距離送電ができると、消費電力が少ない夜の国から昼の国へ送ったりという、地球規模の電気のやりくりもできるようになる」(工学者・東北大学名誉教授 西澤潤一

国から国へなんて壮大なものじゃなくても、太陽エネルギーの電気をお天気のいいところから雨の地域に持って来ることができたら・・・。
「もんじゅ君」じゃなくて、こういう研究にこそお金を使って欲しいんだけど。

(3)効率よく使う
コ・ジェネレーションシステム」は、発電ついでに出た熱も使うしくみで、大きなビルや工場のそばで発電すれば、電気も使えて、ついでに冷暖房もできて一石二鳥。


というわけで『原発をちゃんと考えてみる』は、ここまで。
わたしの原発に対しての考えを、いろいろ調べながらまとめたメモ書きのようなものなので、あとから書き加えたり書き換えたりもします。


原発ついでに・・・

CO2問題
原発とCO2問題は別問題。「CO2を減らすために原発」はウソ。
京都議定書で「CO2減らしましょう」と言われているが、「減らすと経済が…」原発とおんなじメビウスの輪をぐるぐる回っているこのCO2問題。
これも原発とおなじく、内訳を見てみるとわかる。
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二次エネルギー消費は、『産業』、『民生』、『運輸』の3つに分かれて集計されている。
『民生部門』が31.4%、その中の41%が『家庭部門』、またその中の50%弱が『電気』。
0.314×0.41×0.5=0.06437≒6.4%

つまり、家庭でどんなに節電しても、MAX6.4%だということ。
電気を全然使わないわけにはいかないので、その%はもっと下がる。
消費エネルギー全体の節約という視点から考えると、家庭でシャカリキに節電しても、たかが知れてるのだ。
それよりも、その他9割近くを占める、運輸・産業部門の節電をまず考えるべき。

家庭ではライフスタイルをなるべくエコにしたり、待機電力を減らすなど無理のない節電をすればいいと思う。節電対策を積極的に実行している企業を応援するなど、間接的な節電もある。


CO2問題は科学で解決
CO2を減らすと経済活動に影響があるから、なかなか減らせない。
ノーベル化学賞の根岸教授は、「地球温暖化を防ぐために、人類の営みの副産物であるCO2を減らすのはばかげている。水とCO2から炭水化物や酸素をつくるような発想の転換が必要だ」と、人工光合成のプロジェクトを立ち上げてもいる。

たしかにその通り!
本当の科学ってこういうことを言うんだな。




あとがき・・・

3.11以降、原発について自分なりに調べてみてわかったこと。
(1)政府、官僚、テレビ、大手の新聞はあてにならない
(2)学者には信用できる人と、知識があるだけタチが悪いのと2種類いる
(3)海外メディアを含めたいろんな情報をとりこんで、考える必要がある
(4)自分の身は自分で守る。賢くなることはその一歩。

以上
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by adukot_u3 | 2012-05-17 10:28 | 震災・原発
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