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病院より新宿摩天楼を眺める
病院より新宿摩天楼を眺める_f0046622_6574755.jpg 友人が婦人科系の病気で入院した。
実は同じ病気でわたしも10年前に入院している。

 お見舞いに行って実感したのが、10年前とは隔日の感ありということ。いやはや医療の10年はすごい。治療法の変化もさることながら、情報量の増大、それにつれての意識の変化、それが一番のオドロキだ。今や、盲腸の手術となんら変わらない感じすらする。



 わたしのときには、婦人科系の病気のことを話すのは、まだちょっとはばかられる雰囲気だったし、実際に田舎の親戚には勝手に「胆石の手術」ということにされていて、まだ若かったわたしにとっては、それもまたショックだった。
訂正されず、今だにそのままになっているので、たまに胆石の手術についてアドバイスを求められるのが困りモノだ(^^;

 今ならネットで探せば手術に関する情報はいくらでも得られるし、体験記をブログにアップしている女性も多いが、当時はまだダイヤルアップが主流で、その情報量もたかが知れていた。
そんな時代に自分の体験を、わざわざホームページを作って公開する女性なんて、よっぽど酔狂な人だ。幸いわたしはその酔狂な人を捜し当て、いろいろとメールでサポートをしてもらったお陰で、精神的にはずいぶんと楽になった。
その人は、手術をきっかけに思うところがあったのか、その後、会社を辞めて退職金で医療短大に入学した。今はやりとりがないので存知あげないが、きっと、医療機関でも活躍されていることだろう。

 わたしの場合、以前にも日記で書いた女性の主治医と、この見知らぬ人のメールサポートのお陰でなんとか乗り切れたようなものだが、今や、「♪婦人科の病気した人、この指とまれ~」と言うと「は~い!」と即座に10人は集まるだろう。そのぐらい経験者が増えたこと、それを口にすることをはばからなくなったことが、今回の友人の入院をどれだけ楽にしたことか。
面会では、経験者や未経験者が入り乱れて、声をひそめつつ大論争!そこに参加しつつ、これこそ真の医療の進歩だ!と確信した。

病院より新宿摩天楼を眺める_f0046622_6584122.jpg 直接は関係ないが、設備もすばらしく進歩した。そこの病院は公立で、ごくごく普通の6人部屋だが、テレビは液晶で壁掛け型、ベッドの横のモノ入れには、テレビ用のカードの入り口と、DVDプレイヤーがついている。
そしてそして、場所が新宿だったせいもあって、この景色。
新宿は、ごちゃごちゃした下界さえ見えなければなかなか眺めの良いところだ。

わたしの時はべつに選んだわけではなく、紹介先がたまたま偶然に、緑に囲まれた建築の賞までもらうような素敵な病院に当たったが(都立で安いし丁寧。オススメ!)、今度入院することがもしあったなら、新宿摩天楼を臨むこの病室も、悪くないなと思っている。
by adukot_u3 | 2009-11-21 06:59 | 健康・美容
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