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『ブックショップ』
『ブックショップ』_f0046622_14263871.jpg ブックショップという芝居を観た。
翻訳劇がいまひとつ苦手なわたしが観に行った理由はただひとつ、昔、宝塚でトップスターだった「麻乃佳世(あさの・かよ)」さんが主演していたから。
当時、天海祐希さんの相手役だった麻乃さんは、もうそれはそれは美しく清楚で可憐で、「美少女」という単語があれほど似合う人はいなかったなぁと今でも思っている。

 この芝居はカナダが本家で、四カ国語で上演されている。
かつて片思いのまま別れてしまった男が、内気で告白できないでいる女性に、自分と同じ轍を踏ませないようにあれこれと世話を焼き、結局最後はハッピーエンドに。という、とってもいい話なのだが・・・
う~む・・・ソツがない。
とにかくソツがない。
わたしがひねくれているからだろうか?
なにがどうとは言えないが、なんとなく、きれいにまとまり過ぎのような気がした。
でも、麻乃さん演じる、本好きな内気な女性は、意外といるいるこういう人!という感じだった。



 その麻乃さんが想いを寄せるパティシェ役の俳優さん、どっかで見たなぁ~~~と、ずーっと思いながら見ていたが、結局わからずじまい。
帰ってから調べてみると、なんと、わたしが以前ハマって録画までして見ていた昼ドラ『花衣夢衣(はなころも・ゆめころも)』で弟役だった人だ!げげーっ!

 姉は妹の夫と不倫を重ね、それを知った妹は、淋しさから病気で療養中の夫の弟と関係をもっちゃって、なんと子供までできちゃったのに、弟の死後、夫に内緒でその子を夫の子として育てるという、昼ドラの王道とも言うべきドロドロ劇なのだが、あの弟が、こんなところに・・・。
って、その俳優さんには全く関係ないことなのに、やっぱりなんか変な感じ。

 その昼ドラは、津雲むつみさんというベテラン漫画家さんの原作なのだが、なんと実家がウチの実家の近所。いくらマンガ読まないからって、近所の人の作品をひとつも知らないのもどうかと思って、ちょうどやっていたドラマを見てみたら・・・「ドロドロの愛憎劇を得意とする漫画家」だった。
その基礎は、きっとあの田舎で培われたに違いない(^^;

 そんなこんなで、津雲さんよろしく、こういうハートウォーミングなお芝居は、わたしにはどうも合わないらしい。でもせっかく四カ国に翻訳されて世界で上演されるような芝居なんだから、もうちょっと宣伝した方がいいのに。
基本的な問題として、こういうタイプの芝居を、イカしたゲイタウン「新宿二丁目」のど真ん中にある劇場でやるのは、いかがなものか?まぁいろいろと事情があるんだろうけど・・・(;^_^A
by adukot_u3 | 2009-09-29 14:23 | 演劇・演芸
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